空閑汐♂デイリー【Memories】03「アマネ! この間女の子に熱烈な告白されたんだって?」
久々にご飯でも、と顔を合わせた瞬間に楽しそうにそう口にするのはフェルマーで。そんなフェルマーの第一声に汐見は肩を竦める。
「よく知ってるな、女の子って言っても本当に小さな子供だったからな。すぐに忘れるだろ」
「あれは本気の目だったよ、俺あの後ヴィンに泣きついたもん」
汐見の肩口から不満げに声を上げるのは空閑で。ズシリと体重を掛けられた汐見は、その重量には文句を言わず「出所はお前かよ」と呆れたように深いため息を一つ零した。
「空閑は相変わらずだな、クラスでもこんな感じなの?」
「入学したての頃にヒロミが牽制しまくったせいで、同期達から生暖かく見守られるようになった」
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