【夏のほのぼの水父子短編集】【五月晴れ】
いやぁよく晴れている!と大声出して言いたくなる程の五月晴れである。
農家などの大事な雨以外は降らなくてもいいよなぁとなる雨があがり青空が顔を出す。
晴れはいい。
やはり雨よりはそりゃあいい。
洗濯物だってカラッと乾かせるからな。
しかし雨を望む者だっている訳だが…
「……」
「……いい天気だな…」
「あめーー!!」
この愛息子は晴れたらご立腹である。
雨が続く季節に入ると言う事で、鬼太郎は新しくレインコートを昨日買ったばかりだった。
そう、昨日である。
今日はそのレインコートを着て雨の中外へ遊ぶ気満々だったのだ。
それがまさかの五月晴れ。
おかげで丸い頬がパンパンになる程ふくれっ面を晒して不満で仕方ない息子の出来上がり。
4366