手紙狗巻君と喧嘩をした。初めての喧嘩。
最初は軽い口論だった。
「怪我したって聞いたよ?何で教えてくれなかったの?」
「…こんぶ」
狗巻君が任務で大怪我をして、
家入さんに治療して貰った事を後から知った僕は、悲しくなった。
だって…僕らは恋人同士なのに。
だから、狗巻君の部屋に行って話し合おうと思ったんだ。
「僕に言ってくれたら直ぐに治すのに…」
「…おかか」
「何で?僕ってそんなに頼りない?」
「…」
無言が肯定に聞こえて更に傷付く。
「狗巻君、ちゃんと答えてよ」
「…いくら…明太子」
もう過ぎた話しだろ?と言うニュアンス。
僕のモヤモヤが膨れ上がり、
「あ、そう…もう知らない」…だなんて、
子供みたいな台詞を吐いて部屋を出た。
それが三日前。
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