夏の終わりの野外セッ…週刊誌みたいなえっちがしたい。昔のアイドルがそう歌っていたのを聴いたことがある気がする。今、僕はその気持ちが痛いほど分かる。まあどっちかというと、アダルトビデオみたいな大胆なえっちがしたいというのが正解か。僕らは海水浴シーズンを終えた誰もいないビーチに遊びにきている。指先から溢れ落ちる細かい白砂越しに波打ち際で無邪気にはしゃぐ狗巻くんを眺めた。汐の音を聴きながらのセックスって最高じゃないか?地平線に沈む夕日をバックに二人で果ててみたい。夏の終わりに盛大にハメをはずすのも悪くないかもしれない。
僕は立ち上がって、手とお尻についた砂を払ってから狗巻くんの方へ走った。
「狗巻くん♡」
後ろから思いっきり抱きつく。びっくりして大きく見開かれた狗巻くんの瞳はいつもより水分量が多くてキラキラ輝いている。爽やかなシャンプーの香りが鼻を擽った。夏の残暑のように疼く下半身。腰を思いっきり引き寄せた。気づいたら僕は、狗巻くんのズボンのベルトのバックルに手をかけていた。
1245