ソーダ味の夜空あのあと、類に手を引かれ風呂から出たものの、キスのドキドキとは別にやはり少しのぼせていたようで、2人揃って少しフラフラになっているのをお互い苦笑しながら、脱衣所で着替え、司は少し濡れた髪を軽く乾かす。
一方類は「さっき司くんの様子をみて、もっとよくなる機能を思いついたからね。プラネタリウムを片すついでに軽くメモしてくるから先にいかせてもらうよ。…あ、すぐ戻ってくるから安心してくれたまえ」と司の心を少しだけ見透かしたようにウィンクをすると、風呂場に浮かんでいた小さな星空の電源を落とし、水気をとるため先にペタペタと足跡を残しながら部屋に1度戻って行った。
司はドライヤーの電源を落とし、ルーティンの天馬司特性の髪と顔の保湿ケアをしてから洗面台から離れると廊下に残された類の足跡をみてハァとため息をつく。
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