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    ジャンル雑多らき

    今のところ、ハイキュー二次のみ。
    Twitterからの避難所。長めの文章はpixiv
    https://www.pixiv.net/users/34470718

    ■ここにあるもの
    @shortshort_rakiで呟いてた短文
    ② pixivで1作品内にCP雑多で公開していたもの
    ③ 過去アカ(sugasugaswyk)で上げてた画像テキスト(画質悪し)

    月菅の短いのはこっち(ピクブラ)
    https://onl.la/2gt2JXg
    他CPのも、ここにない短文はピクブラにあるかも。

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    【天童×菅原】1RTごとに書く予定のない小説の一部分を書く(2019年)
    この年のこのタグはCPリクを受け付けて書いたので、天菅は後にも先にもこの1作だけです。
    自分では書かないとはいえ、好きなCPです。

    ##菅受け単発
    #天菅
    tenkan
    #腐向けHQ
    hqForRottenFood

    『俺が嫌いな俺を好きな彼』「……何それ、いつ買ってきたんだよ」
     大学から直でバイトへ行って、疲れて帰ってきてみれば共用のダイニングルームのソファを占領して、朝には見かけなかった巨大な熊のぬいぐるみを抱えたデカい男が、二人掛けのソファがもうどこにあるんだというくらいの状態で、のびのびと寝そべってテレビを見ている。その姿に、自分の体から疲れのせいだけじゃない溜息がどっと噴き出した。
    「先週ネットで注文したのが、今日届いたんだよね~」
     若利くんみたいで可愛いでしょ、と言うが、残念ながら自分にはあの大男も、2メートル級の巨大熊も可愛いとは思えなかった。
    「自分の部屋に持って帰れよ? 俺、そういうの好きじゃないし」
    「エッうそ! 孝支くん、モコモコするもの好きじゃん」
    「2メートル近いのが既に一人いるのに、これ以上部屋狭くすんなよな」
     風呂入る、と断って、俺がソファを横切って行こうとすると、伸ばされた大きな手のひらが俺の手を掴む。
    「何それ、嫉妬~?」
     熊を抱えたまま、フフフと歪められた口角が下から覗いてくる。
    「はぁ? 俺が、誰に」
    「若利くん。この間も、アドラーズの試合一緒に観た帰りにさ、今とおんなじ顔してた」
     反論しようとして、カッと沸騰したのは脳みそだけじゃなかった。くっそ、俺だってあれが嫉妬だなんて、気付いたのはつい最近なのに。
     俺には一切牛島と被る部分がない。身体的にも能力的にもまるで正反対。性格だって……天童と一緒に暮らすような事態になる前までは、俺はもっと前向きで、ポジティブで、
    「……なんで分かんないかなぁ~。俺は孝支くんが真っ暗な人間だって知ってたよ。俺に"またやるから"なんて挑んできた時からね」
     抱えていた熊を横へ押しやって、天童は両腕で俺をぐっと引っ張り、その細いが俺より広い胸の中にぎゅうと抱き込む。
    「あんな強がった顔より、今のが断然可愛い……俺にだけだよね? こんな泣き顔見せてくれんの」
    「泣いてねーし……」
     涙なんか出てないし、ただただ悔しくて、自分が情けなくて、こいつと一緒にいるとどんどん自分に自信がなくなっていくのに。
    「……んな、デカいのじゃなくて、もっと俺サイズの買えよな」
    「孝支くん、好きだよ」
     まだ、信じられない。何度聞いたって、何度キスされたって、俺は決して牛島には勝てないのだから。
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