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    ジャンル雑多らき

    今のところ、ハイキュー二次のみ。
    Twitterからの避難所。長めの文章はpixiv
    https://www.pixiv.net/users/34470718

    ■ここにあるもの
    @shortshort_rakiで呟いてた短文
    ② pixivで1作品内にCP雑多で公開していたもの
    ③ 過去アカ(sugasugaswyk)で上げてた画像テキスト(画質悪し)

    月菅の短いのはこっち(ピクブラ)
    https://onl.la/2gt2JXg
    他CPのも、ここにない短文はピクブラにあるかも。

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    【黒菅】1RTごとに書く予定のない小説の一部分を書く(2019年)
    タイムリープもの?
    非公開にしてたのを、ちょっと続きが気になるし書きたい気もしてきたので公開にしたら、時系列狂いました。最新に上がってますけど、3年前の代物です。

    ##黒菅

    『さようなら、俺だけの君』「初めてじゃない気がする」と君は言って、俺の顔をまじまじと見た。
     そうだよ初めてじゃない。でも、今の君にとって俺とのキスは初めてで、ほんとはもっと深くだって繋がっていたのに、それはまだ経験したことのないものだ。
    「それは、ボクたちが前世でも恋人同士だったからです」
    と、少し冗談交じりに唇の端を片側だけ吊りあげれば、「アホなこと言ってんじゃねぇよ」と笑ってくれたので安心した。

    「黒尾!」
    「……ハハ、思い出しちゃったんだ」
     でもまだ完璧じゃないね。俺のことをその名で呼んでいたのは、今よりもっと過去の話。
    「帰って……来るよな?」
    「ごめんね」
     俺のことを思い出すまでだって約束だから。
     俺の方へ飛び込んでこようとする彼を、時間が引き止める。俺を思い出した君は、この俺に触れることは出来ない。
    「……ごめんね」
     止まってしまった時間の中、触れるか触れないかぎりぎりで、彼の目尻に溜まる涙を指先でそっとなぞる。
    「ちゃんと思い出してくれたら、本物の俺が君の傍に戻ってくるからね。スガちゃん」
     だから、俺のことは忘れるんだよ。
     そう囁いて、俺は彼に背中を向けた。
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