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    @yoru_yoru33

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    カルロさんの過去についてツイートしたやつを一纏めにして、それに少し加筆したやつです。小説というよりメモ書きのようなもの

    とある真っ暗水好きによる独白 チーターや暗黒竜を討伐する目的で作られたチームの長であった男。その男は、チーターの手によって全て破壊し尽くされ、転生することもなく死んだ。


    -とある真っ暗水好きの男による独白 



     やたら俺に付き纏い、勝手にチームに引き入れたお人好し。

     こんな粗暴で、人望もないハズレ者のことなぞ庇う必要無かったのに。最期まで馬鹿な奴。

     馬鹿みたいに笑っていたあの顔は、俺の膝の上でもうピクリとも動かない。

    ……今になって思うと、友人というやつだったのかもしれない。
    今更全てが遅すぎるけど。


     大切なものを自覚せず蔑ろにして生きてきた。こんな自分を守って、皆に必要とされていたあの男を死なせてしまった。許されないことをした。誰一人守れなかった。きっと一生かけても償えない。

     寝ても覚めても仲間達の呻き声が消えない。
     寝ても覚めても仲間達の亡骸が目に映る。
     寝ても覚めても仲間達との想い出が蘇る。

     暗い水を飲んで忘れようと思っても、消えてくれない。少しでもこの身体を弱らせてやろうと思ってもピンピンしてやがる。

     真っ暗水が手放せなくなった。もうこの世界をまともな精神で生きていける気がしなかった。

     全て失って、それからまた1人になって何度もさまざまな季節がやってきた。
    死んだように過ごしていた日々も過ぎた。いろんな人と関わるようになった。
    そんな時ににやってきた、季節の精霊の髪型に、かつて友人であった男の面影を見た。

     ああやって笑い、他者と関わることのできるそんな星の子になりたいと心から思った。


     また大切な人たちができた。人と暮らすようになった。
    今は、大切なものを大切だって胸を張って言える。毎日おかえりを言える幸せを、人と過ごす楽しさを、触れ合う温かさを見落とさない。



     今俺は、しあわせだ
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    😭😭😭😭😭😭💙😭😭😭🙏
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    Replies from the creator

    recommended works

    kumo72783924

    PROGRESS前回の続き。少し手直し。流心ドイツ編のプロローグ的な位置づけ。ちなみに楓吾はじいちゃんがドイツ人、ばあちゃんが日本人のクォーターという設定です。
    流心〜ドイツ編〜楓吾1
     川岸に立つ電波塔のライトは、午後六時を示している。塔の側面に灯る明かりが十進法時計になっていて、辺りが暗くなると、小さな光の明滅でさりげなく時刻を教えてくれるのだ。雄大な川の流れを眺めていると時間が経つのを忘れてしまいそうになるけど、ここは基本的に東京よりも気温が低いので、十一月ともなれば上着が無いとかなり寒い。隣に座る魁は、僕のアドバイス通りに持ち込んだダウンジャケットを羽織っている。長旅で疲れていないかと尋ねたら、ずっと座りっぱなしだったからむしろ少し歩きたいと言うので二人で散歩に出ることにした。久しぶりに会う恋人は、少し痩せたようにも見える。だけどそれはやつれたというわけではなく、引き締まったと言った方が良いだろう。僕がドイツに来て以来、いくらメッセージやビデオ通話でコミュニケーションを取ってきたとしても、こうやって直接会って触れられる喜びは何にも替えられない。空港で挨拶代わりのハグをしただけではどうしても我慢出来なくて、駐車場で車に乗り込んですぐ、一度だけキスをした。
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