お題ガチャより⑴ぺたりぺたりと、憂太は五条の胸板に触れる。
無意識なのだろうか、いつもならこういう接触は照れが先に立ってなかなか憂太自らはしてこないのだが、珍しい。
首、肩、二の腕。
胸から脇腹、がっちり割れた腹筋と、何かを確認するように彼の手が降りていく。
さて、どこまで触れてくれるやらとしばらく憂太の好きにさせていると、太腿までその手は降りてきた。
「 ちょ、憂太さん……?」
さすがにそこは際どい。
好きな相手にこれだけ撫で回されたら、さすがにキツイ。
キスはとっくにした。
憂太の身体を触りまくって、後ろでイかせたことも何度もあるが、実はいまだに繋げたことなはいのだ。
教師としての最後の一線的なもの…は、五条側には1ミリもない。隙あらばとっとと美味しく頂いてしまいたいのだが、タイミングが悪いというか肝心なところで必ず邪魔が入って、今に至るのだ。
そんな悶々としていたところへ、誘ってると勘違いされてもおかしくない憂太のこの行動。
五条の理性はピークに達していた。
「……みんな、筋肉量凄いんですよ」
「え?」
「狗巻君も、真希さんも、パンダ君……は中身綿だけど。あ、あと伏黒君も!みんな腹筋バッキバキなのに、なんで僕は薄っぺらなんだろうって……あー、ほら、わかっちゃいたけど先生もすごい……」
憂太さん、この距離で鼠径部触りながら『すごい』とか止めてくれ。
「どうしたらこんなに固くなるのかな」
そういうとこだぞ!憂太さん……!
本人は完全に無意識だ。性的な匂いなど一切無いだろう。
しかし、五条としては我慢の限界だった。
「 あれ?」
瞬間、憂太は軽くソファの上にひっくり返された。
「 まぁ、何も知らないような顔して散々人を煽ってくれたじゃん?」
「 あ、あの、先生?僕は先生の筋肉が気になって確かめてただけで……」
「今更そんな言い訳きけと?」
五条の手は既に憂太の服を捲りあげ、その薄い腹を撫でていた。
「……んっ!ちょ、五条先生……!」
「お返し。憂太の筋肉量もチェックしてやるよ。ついでに筋トレの相談にものってやる」
色々、済んでからね?
その日、念願叶って、乙骨憂太は全て五条に全てを食い尽くされたのであったーーー