こんな日もある アラームの音で目を覚ます。もう一度夢の世界へ向かってしまいそうな身体をなんとか布団から起こし、カーテンを開ける。寝起きには眩しすぎる朝日を浴びて、今日はお布団も干しちゃおうかなとぼんやり考える。
顔を洗ってリビングへ向かうと朝ごはんの匂いと音が聞こえてくる。今日はベーコンエッグの日だ。
「巽くん、おはよう」
「おはようございます。よく眠れましたか?」
「おかげさまで熟睡できました!いつも朝ごはん作ってもらっちゃってごめんね」
「いえ、朝の礼拝などで俺の方が自然と早く起きるからそのついでですな」
そうは言うものの毎朝歳下の彼に作ってもらうのも申し訳ないなと思いつつ飲み物を用意していると、いつもより少し多めに用意されたご飯が目に入る。
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