君はロックを聴かない　放課後、昇降口。いつもならこの時間に居るはずのない彼女の後ろ姿は、すっかり見慣れて風景になってしまったここでも際立って見えた。
　「あれ、ルーシー？今日部活は休み？」
　「あ、アイク！そー、走ってスッキリしたかったんだけどなぁ。まぁちょっと脚の調子も良くないからいい機会ではあるんだけど」
　「何か良くないことでもあったの」　
　「んー、まぁそういう感じ？すっごくUNPOGな日だったんだー」
　「……じゃあ今日時間あったりする？」
　いつも元気いっぱいで、ただそこに居てくれるだけで周りを笑顔にしてしまう彼女の初めて見る浮かない顔。それを見て僕は、僕がどうにかしてあげたい、彼女を笑顔にしてあげたい、音楽を聴かせてあげたい、そう思った。

随笔①就像悬疑小说里用来烘托气氛的场景描写，他神游地想着，暴雨，深夜，小巷。真适合上演一场凶杀案，就像现在这样。手下的人还在挣扎，他一边加重手里的力气，一边神游。
起因呢，大概就是因为一点，在外人看来小小的，无关紧要的冲突。加上一些似没什么关联，甚至可以说得上是八竿子打不着的事情。
雨越下越大，飘飞的雨滴打在他的镜片上，视线变得模糊起来。那个人已经不再动弹了，他不疾不徐地摘下眼镜，把它贴身放好。其实那玩意并没有什么实际作用，只是出于习惯，或者说带上它之后能更好地遮掩住自己一些本性，在这个情形它就显得有些许累赘了。
一道闪电划破了浓稠的黑暗，照亮了一瞬眼前的场景。他浅金色的眼里倒映着沾染上血色的雨水，蜿蜒着流向不为人知的深处。