今日も戦いのゴングが鳴る「……てください!」
聞こえてきたのは🐑の声
図書委員がからかわれているらしい
殴られる??
手ガシッ「おい、静かにしてくれないか?」
or
👹思いっきりぶん殴る「黙れ、耳障りだ。」
怪我は?
……ふんっ。流石だな生徒会長サマは。でも俺がアニメみたいに返り討ちにする予定が台無しじゃないか、台本に無いぞそんなシーンは。
震えている 涙も薄く見える
手当をしに行くぞ、衣装が台無しになる。
いや、持ち場は離れてはならない。委員だからな。
変に真面目だから困る
少し待ってろと言ってから10分後。
腕を抑えている🐑を見つけてやはり怖かったかと出入り口に鍵をかける。
おい、と言われるが閉館と札を入れ替えておいた、と言って救急箱を持ち席に座る
今だけは、誰も見てないし聞かれないぞ。
……ヴォクシー。俺、自分が強いと思ってた。あんたの……弟だけどお前ほど成績がいいわけでも、なんでも出来るわけじゃない。でも、それなりに筋肉もついてきたし、舐められるなんて思ってもなかった。……殴ってくるなんて思わなかった。
俺、強くなって。あんたをギャフンと言わせるくらい負かしてみせるからな。
良いだろう。その言葉、受けて立ってやる。
「……なんてこともあったな、ファルガー?」
「は?!餓鬼の頃なんて覚えてねぇよ!!」
「ほんの5年前じゃないか。大袈裟だな。」
「はっ、あんた歳か??5年前なんて結構前に入るんだよ、俺は若いからな!」
「兎も角。腕相撲なんて久々だったから楽しめた。また新しい挑戦を考えてから出直してくれ。」
「〜!!ムカつく!!!」
「明日はスマブラな。」
「……お前それでしか勝てないのか?」
溜息をつきながら、ヴォックスは壁にかかったホワイトボードに修正を入れた。
522戦494勝28敗7引き分け。
523戦495勝28敗7引き分け。
本当にこのガキは、これほどの時が経っても諦めない。
粘り強いという意味で、確か友人に教えてもらった例えがあったような……
あぁ、そうだ。
「ファルガー、お前は納豆みたいだよな。」
「は?」
誤解を与えて、喧嘩が始まる3秒前の話。