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    ハロウィン双子ハリを書こうとしたけど間に合いませんでした! 文の雰囲気を変えようと奮闘中

    ##ミラあんだー
    ##双子ハリ

    ハロウィンパーティーをする双子ハリ+親友ズになる予定だったもの塔への入り口をその裏へ隠していた肖像画は、違わぬ合言葉を聞き届けると恭しく前へと傾いた。絵の中のレディは指に挟んだグラスを小さく掲げ、純白の柔らかなローブの裾をふわりと持ち上げて淑やかに微笑み、塔へ続く道をゆっくりと開く。しかし、塔の前に集まっていた寮生の誰も太ったレディの優雅な所作に倣う者はいなかった。塔に入る前から廊下にまで聞こえてくる楽しげな音楽にみんなそわそわと浮き足立ち、人が通れる程まで道が開くのを今か今かと待っている。
    夕食を終えて塔の前まで戻ったばかりのハリーも、肖像画の裏から聞こえてくる賑やかな気配にわくわくと胸を躍らせていた。
    「ハロウィンのパーティーに参加するの、僕初めてだ」
    高揚した気分に弾んだ声でそう言うと、ハリーの隣で首を伸ばしていたロンが肖像画の裏を覗き込みながら答える。
    「パパにマグルのハロウィンパーティーについて聞いたことがあるよ。最高にヘンテコな被り物をして踊りながら、目を隠してお菓子の詰まったカボチャの頭を叩き割るんだろ?」
    「それって、いくつか違う行事が混ざってる気がするわ」
    ロンのイメージしているハロウィンパーティーにハーマイオニーは目を丸くさせて、それとなくロンにマグルのハロウィンについて訂正を入れる。物知りなハーマイオニーが、そもそもハロウィンの発祥は……なんて話し始める声を耳の端に聞きながら、ハリーは流れ始めた人波に沿って寮への入り口をよじ登った。
    軽快なリズムの音楽と複数の笑い声はすでに溢れ、塔の中は温かな空気に乗った甘いお菓子の匂いでいっぱいだった。出迎えたカボチャのランタンがいくつも浮かんで通路を照らし、くり抜かれた口から火の粉を吐いてケタケタと笑うのが程よく不気味さを演出している。
    今夜のグリフィンドール寮は、誰が始めたのか談話室を使ってハロウィンパーティーの会場へと変貌していた。普段の寛ぎやすく居心地のいい談話室はがらりと雰囲気を変え、どこもかしこも不気味な飾り付けとお菓子に溢れている。部屋の中央には大小様々なカボチャが積まれ、不気味な顔から零れる蝋燭の灯りを揺らして周囲へ怪しげな影を映し出す。ハリーの背丈より大きな細い枯れ木が談話室のあちこちに立てられていたり、その枝の間を羽の付いた小さな生き物が色を変えながら飛び回っていたりと、すっかり別の場所のように変わった談話室に寮生たちは大喜びだ。
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