赤色欠けた Ronald 朝日がすっかりと昇り、窓の外から昼の住人の営みが聞こえてくる。しっかりと閉められた遮光カーテンの隙間から漏れ出た太陽の光に目を細めながら、俺の愛しい吸血鬼が焼かれないように毛布で包んでやろうとしたら、ドラルクは既に俺の腕の中から消えていた。
まあ、朝なのだから棺桶にでも戻ったのだろうと軽く考え、俺が寝ている間に帰ってきていたらしいジョンは籠ベッドの上で幸せそうに眠っていた。可愛いなぁ、幸せだなぁ。こうしてにっぴきだけの暮らしすら幸せなのに、これ以上を望んでいいのかって何度も考えた。それでも好きだって気持ちが抑えきれなかったから俺は昨日アイツを抱いたのだ。もうめちゃくちゃ勉強したし、その甲斐あってか、アイツを一回も死なせないまま終わることが出来た。
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