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    伊那弥彪

    ラクガキと二次創作文物置。支部にアップしたりする。

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    伊那弥彪

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    0721の日短編宇妓2本、1話目継子if、2話目宇犬化パロ。何でも許せる方向け。
    パッと思い付いてササッと書いた短文2本です。

    ##宇妓
    ##短編集

    0721の日短編2本継子if


    「やけに長風呂だなぁと思ったら…」

    ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべ、宇髄は浴室の扉に寄り掛かっては湯船に浸かっている継子・妓夫太郎を見つめていた。見つめられている妓夫太郎は顔を真っ赤にして顔半分をお湯に沈めてしまっている…顔が真っ赤なのは決してのぼせているわけではない。

    「そんな恥ずかしがんなよ。自慰なんて誰だってやってんだから」
    「言うなぁぁぁッ」

    師である宇髄に自身の恥ずかしい行為を見られ、いたたまれなくなった妓夫太郎はブクブクと泡を立てながら顔全部を沈めていく。湯船には妓夫太郎の黒髪がゆらゆらと浮き、そんな妓夫太郎に宇髄はクスクスと笑って服を脱いでいく。

    「ほら。溺死する前に顔出せよ」

    お湯の中、かろうじて聞こえた宇髄の声に妓夫太郎は顔を出して上目で視線を向ける。そこには髪を解き、筋肉隆々の身体を顕にした師匠の姿。よく目にしているその美しいまでの肉体を、妓夫太郎は今は直視できずに視線を逸らしてしまう。

    「…誰の事思いながらヤッてたんだ?」
    「ぃ、言わなくても分かんだろぉぉ」
    「言ってくれたら、自慰手伝うぞ?」
    「……言わなくてもやるつもりだろぉぉ」
    「まぁな」

    妓夫太郎の言葉を受け、宇髄は湯船へと入ってくる。そして、逞しい腕で妓夫太郎の細くも鍛えられた身体を抱き寄せ、その厚い胸板に真っ赤になった愛しい顔を埋めさせていく。埋めさせては、真っ赤になった耳元で囁くように語り掛ける。

    「ま、自慰どころじゃなくなるけどな」
    「…のぼせねぇ程度にしてくれよなぁぁ」
    「善処する」

    ニコッと笑みを浮かべ、宇髄は妓夫太郎へ口づけをする。舌を絡ませる蕩けるような濃厚な口づけ。それは始まりの合図。互いの熱を、互いの愛を、絡ませ合うその行為に二人は及んでいった。





    ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆





    犬×飼い主パロ


    その日、妓夫太郎は寝惚けながらに自身の股間に手を触れさせていた。触れさせていたといっても、ズボン越しなのでそこまで刺激が強いものではないのだが。

    (何か…ムラムラする…)

    とても淫靡な夢を見ていた様な気がする。どんな夢だったかなぁと、まだぼんやりとしている頭で思い出しては、意識半分その夢の中へと入っていく妓夫太郎。
    ベッドに寝ていた。そこに"誰か"が来た。見たこと無い?いや有る?よく分からない。その"誰か"は自分に覆い被さってキスをしてきた。舌を絡ませる濃厚なキスだ。そんな事、実際やった事ないのに。"誰か"はキスを終えると自分の首筋から舌を這わせて胸へとその舌を移動させた。移動させては胸の突起を口に含んでチュッチュと吸い付く。

    「ハァ…ハァ…」

    思い出していくその夢に身体が熱くなっていく。ズボン越しに指で股間を擦ってはその刺激にブルッと身体を震わせ「ンッ」と思わず声を出す。
    まだ夢は続いた筈…確か、"誰か"はその後、自分のズボンを下ろして、股間に手をやって…

    「ッ…ハ…ハァあッ…」

    熱い吐息が途切れない。片方の手が自然と胸へ移動して、夢の"誰か"に弄られているように突起を指で摘んで刺激しては快楽を得ようとする。
    夢のその"誰か"はまるで愛してくれているかのように優しく身体中を愛撫してくれる。
    誰なんだ…アンタは一体、誰なんだ…
    胸に埋まる顔を上げられた。ようやく見えたその顔は、見惚れる程の美丈夫で思わず胸がトクンッと高鳴る。
    艶のある銀糸のような白髪、傷も痣もない艶のある肌、そして、宝石のような美しい赤い色の瞳。その瞳に見つめられ、興奮はどんどん高まっていく。

    「あッ…」

    その熱い瞳を見つめていると、ふいにある名前が頭を過る。
    一緒だ…アイツと…俺の大好きなアイツと、同じ瞳……
    吐息混じりに、濡れた唇で、妓夫太郎はその名を口にする…

    「てん、げん……」
    「わふっ!」
    「………ん?」
    「ハァッハァッハァッ」

    聞き慣れた鳴き声と熱い吐息に、妓夫太郎の脳は一気に覚醒した。目をバッと開き首を横に振り向けば、そこには無邪気な顔をした愛犬"てんげん"が床に座り、舌を出しながら、尻尾を振って自分を見つめていた。

    「……てんげん?」
    「わふっ!」
    「………」

    無邪気な愛犬の眼差しに、妓夫太郎は己の行為を恥じらい始め、顔を真っ赤に染め上げる。

    (何やってんだ俺ぇぇぇぇッ!!)

    しかも愛犬の名前を呟くなんてッ…変態かッ!と自己嫌悪に陥って頭を抱えてしまう妓夫太郎。そんな妓夫太郎をてんげんは「くぅぅん?」とまるで心配してる様に見つめてくる。

    「あぁぁ…大丈夫…大丈夫だかんなぁぁてんげん…心配かけてごめんなぁぁ」
    「わふっ!」

    妓夫太郎に頭を優しく撫でられ、それが心地良いのかてんげんは嬉しそうに尻尾をブンブンと振る。そんな愛犬の姿に妓夫太郎は心が和んではフッと笑みを零す。
    こんな無邪気な愛犬と、夢の妖艶な男を一緒にするなんて、自分は一体どうしてしまったのだろうと首を傾げるが、その答えが分かる事はなかった。



    オマケ☆てんげん君

    起きてみたら何か妓夫太郎からエロい匂いすんだが!?発情してんのか!?ヤベー!!番として責任取らなきゃな!!

    「てん、げん…」

    おう!俺はここにいるぜ!!……ん?どうした?顔真っ赤にしちまって。クッソ可愛いな俺の番。
    ん?…んん?……
    …妓夫太郎からエロい匂いが消えていくんだが??
    チッ。一足遅かったかッ…妓夫太郎、またお前を満足できねぇままで終わらせちまったな。不甲斐ねぇ番でわりぃ…でもいつかぜってぇお前を満足させてやっからな!楽しみにしておいてくれよ!後、頭だけじゃなく身体も撫でてくれ!!お前に撫でられんの俺好きだからな!!
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