彼は食べられたのだろうか?目が覚めると何故か涎垂らした馬鹿ヅラがいて、あぁコイツは寝顔も馬鹿っぽいな…と納得して、ふとここは何処だ?と辺りを見渡す。
頭が酷く痛い。どうやら二日酔いのようだ。
昨日は確か居酒屋で同期である加古と堤と来馬とコイツの5人で呑んでいたはずだ。だが今は畳ではなく、派手なピンクな床で、天井も目が痛くなるようなミラーボールが回転している。
どこだここは
派手なクイーンサイズのベッドに2人横たわっている姿に、いい予感がするはずもなく、急いで太刀川を叩き起こす。
「ん〜、なんだよ二宮、俺は眠い……」
「ウルセェ、バカ川、ここ何処だ」
「あ〜? ラブホだけど?」
「は?」
ラブホ? コイツ今ラブホっていったか?
……
うそだ。
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