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    shin_DX563

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    shin_DX563

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    モブが出てきます。
    SMバーものです。

    ここは、某SMバー。
    今日は、従業員であるヴォックスのバースデーイベント。
    店にはヴォックスのファンが押し寄せていて、そこら中で何万もするシャンパンが空く。
    常連のミスタは、たった2万ポッチのシャンパンを入れた自分が恥ずかしくて店の隅っこで縮こまっていた。
    いや、2万でも相当なのだけれど。
    さて、ヴォックスは、シャンパンの総額の高い客順から席に着く。
    ここはSMバーなので、客に求められたままに鞭を打ったり、客が椅子になってその上にヴォックスが座ったり、踏みつけたり、縛ったり、そんなプレイをしていた。
    羨ましいな。と思うし、どんなプレイをしても良いから俺のところに来て!と思うけれど、自己肯定感がとても低いミスタは、これしかお金を出せない自分には、意見を言う資格もないとしょんぼりとお酒をのんで、他の従業員とお話をしていた。
    指名したヴォックスでは無いけれど、Sの方だったので、SMプレイ系の話になる。
    「それでね、ロウソクって、SM用、普通のロウソク、ケーキに着いてくるロウソクって順で、痛くないんだよ。
    僕は、昔ケーキ用のロウソクで、プレイしたけど、相手の子は半年は傷が治らなかったな〜」
    「へぇ、俺はまだ、SMプレイ用のロウソクしかしたことないや。」
    なんて話しながら、ミスタは暇を潰した。
    ヴォックスが来てくれないからつまんないってことを、あんまり態度に出したら申し訳ないと思って目の前の人に集中するけど、やっぱりヴォックスの気配をさぐってしまう。
    どうやら、今は他の客のかわゆい女の子に、スタンガンを使ってプレイしているようである。
    とんでもない音と、女の子の華奢な悲鳴が響く。
    鞭や、パドルのような打撃的な痛みではなく、電気の痺れと痛みを同時に喰らうスタンガンは、やっぱり人を選ぶ痛みであるのだ。

    スタンガンのプレイが終わるとヴォックスが口を開いた。
    「そうだ。スタンガンは、1度使うと少し放電しなきゃいけないんた。
    今のうちにスタンガンをしてほしい者はいるか?」
    直前にスサマジイ音と、女の子の悲鳴を聞いていて、手を上げるものは中々居ない。怖いから。
    だけども、ミスタは、すぐさま手を挙げた。
    ちょっとでも自分に意識を向けてくれたらなぁという下心だけで。
    どうやら手を挙げたのはミスタだけで、ヴォックスはそれを確認すると、「ふむ、ミスタ、お前だけだな。」
    そう言って、ヴォックスは、ミスタに近づいてきた。
    ヴォックスは、ミスタの腕を掴むと、「ほら、いくぞ。」と言ってミスタの許可もなくスタンガンを当てた。
    有り得ないほどの衝撃と考えられないほどの痛みがミスタの腕を走る。
    「、、、!!!!」と大きな声を出したミスタは椅子から倒れそうになる体を反対の手で支えた。
    どう考えても、さっきの女の子よりも長い時間当てられて痛くて辛くて涙が滲む。
    目だけでヴォックスに「なんで俺がこんな目に、、、」と告げる。
    自分で志願したくせに。
    ヴォックスは、ミスタの目を見つめるとミスタの耳元に近づき「お前は、俺のことが大好きだからな、特別に長くしてやったぞ。この俺からのサービスだ。喜べ。」
    と言った。
    辛くて仕方なかったくせにヴォックスに囁かれた途端にきゅうんとトキメク自分があまりにも馬鹿らしくて何も言えなくなった。

    トキメキに言葉も発せられないミスタを他所に、元から暗い店内がさらに暗くなる。
    お馴染みのHappy Birthdayの曲が流れて、他の従業員がヴォックスの名前入りのバースデーケーキを持ってきた。
    ヴォックスは、「とんだサプライズだな。」と笑いながらフゥとケーキのロウソクを消した。

    おめでとう!といろんな所から声が上がって、今日1番の盛り上がりを見せる店内。
    ヴォックスは、各地にありがとう、と笑顔を向けてからミスタを見つめた。
    「なぁミスタ、お前さっきケーキ用ロウソクの話をしていたろ。
    お前に垂らしてやろうか?」
    次いで、ミスタとお話していたお兄さんが「あ、いいじゃん。
    半年はヴォックスさんにプレイしてもらった証が残るよ。」と、言う。
    ミスタは、迷った。
    そりゃヴォックスから与えられる痛みは全部幸せなものだし、傷跡だって嬉しい。
    でも、怖い。
    半年も残るほどの火傷を今から負うの?

    葛藤しているミスタに、ヴォックスは、ロウソクに火をつけて近づいてくる。
    悩んでいるミスタの手の甲に向けて溶けたロウソクを垂らした。
    ビクリと怯えて目を瞑り身を縮こめるミスタだったが、一向に痛みが来ない。
    あれ、と思って目を開くと、ヴォックスは、溶けたロウを、手袋付きの自分の手のひらで受け止めていた。
    「はは、お前の嫌がることをしたらSMプレイでは無くなるだろ。」そう笑って、から代わりにミスタの腕に噛み付いて、キスマークも着けた。
    「俺の、証って言うならこれくらいでいいだろ。」

    そういうと、ヴォックスは、他の客の元に去っていった。

    ミスタは、骨抜きになって、もう何も考えられなくなった。
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