えんじぇるな男(番長ver.)※物語のクライマックス。
「おぉおおッッ!!」
金剛と死神・ハンサムの影が交差した。
しかし、金剛の前に死神の姿はない。
「なっ……!」
「残念だったね、轟」
その声に金剛が振り返るが遅い。
すでにハンサムは金剛の後ろに回っていたのだ。
「ゲームオーバーだよ、天使」
ズン、と背中に衝撃が走った。
金剛の右の羽根の根元に、大鎌の刃が突き刺さっていた。
「…ぐっ……!」
カラカラと金剛が手にしていた剣が転がり落ちる。
ドッと地面に倒れ伏した金剛の背中を踏みつけ、ハンサムが力任せに彼の羽根を引き千切った。
「……ぁ…ぐ…ああぁぁあああぁああああぁーーーーーっっ!!」
ビキビギ、ブチブチと骨と肉と神経が引き裂かれる音と共に、金剛の絶叫が響き渡った。
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