kk_69848☆quiet followDOODLEオメガバース蔵種(上)白石→アルファ種ヶ島→アルファとオメガのキメラという設定の蔵種です。※オメガバースがよく分かってません※ Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow kk_69848DOODLE付き合ってない蔵種とモブ(中2)次で終わります※モブと手を繋ぐシーンがあります※付き合ってない蔵種とモブ(中2)水族館に到着すると、白星が自分の入館料は自分で払うと言い出した。正直出してもらえるなら助かるから、自分で払ってもらった。白星、いい奴だ。 館内ではまず、水槽のトンネルをくぐってから、最上階へと向かう。ここに来るのは久し振りだったけど、やっぱりトンネルはテンションが上がる。白星も楽しそうだ。 俺は刺し身が好きだから(焼き魚とかは、骨が嫌いだ)、魚を見るのは結構楽しい。でも白星と一緒に居ると、魚じゃなくてこっちをチラチラと見てくる奴が、たまに居る。まぁこんな美形が歩いているんだから、二度見したくなる気持ちは分からんでもない。 「にしても、俺の顔までジロジロ見ることはねぇだろ」 「はい?」 何度目かの、不躾な視線の後。愚痴る俺をよそに、平然とした顔の白星。きっと白星は、こんな視線には慣れているんだろう。 2370 kk_69848DOODLE付き合ってない蔵種とモブ(中1)付き合ってない蔵種とモブ(中1)次の週末は雨だった。 俺はそもそも、植物園になんて行きたくなかったから、いい口実が出来てかえってラッキーだった。白星は、雨の植物園もいい雰囲気だとか、食い下がっていたけど。さすがに面倒だから諦めてもらった。 待ち合わせ場所は駅の構内の、適当なオブジェの前にした。約束の時間の15分前に、もう到着したと、白星から連絡が来た。俺は5分前に到着するつもりだったから、少し待たせることになる。 駅に着いたらオブジェから少し離れた場所で、白星の姿を探した。会う前にどんな相手かを観察するのは、マチアプの鉄則だ。 「……っ」 居た。色素の薄い髪に、あの高身長。そわそわしながら、オブジェの前に立っている。こっちからは後ろ姿しか見えないが、目印にと、デカい耳を持っている(何でデカい耳を目印にしているのかは、全く分からない)。間違いない、白星だ。 2495 kk_69848DOODLE付き合ってない蔵種とモブ付き合ってない蔵種とモブ(上)「そしたらさ、『浮気もの』って、バチーンてビンタされてさ」 「はは、自業自得やろ」 本日のデートの顛末を話せば、目の前の銀髪の男がからからと笑った。夜の予定の無くなった俺は、手元のスマートフォンでマッチングアプリを起動する。それがゲイ向けのアプリだと気付いた男が、「相変わらずやなぁ」とこぼす。 俺のスマホには、複数のマッチングアプリが入っていた。男女の出会い向けのアプリもあれば、男同士のアプリもある。 この世の中には、男と女が居る。女としかセックスをしないなんて、世界の半分を捨てるようなものだ。俺はどちらかと言えば女が好きだが、清潔感さえあれば男ともヤるタイプだった。 「修二を見てたら、男とヤリたくなってきた」 2351 kk_69848DOODLEプロ選手の蔵種とモブ(女)※盗撮は犯罪です※プロ選手の蔵種とモブ(女)私は、プロテニス選手の白石蔵ノ介くんのファンだ。 初めて蔵ノ介くんを知ったのは、ニュース番組のスポーツコーナーで。今をときめく、イケメン選手として紹介されていた。事実蔵ノ介くんは、とっても整った綺麗な顔立ちで。髪もさらさらで色素も薄くて、まるで本物の王子様みたいに輝いて見えたけれど。それだけじゃない、ストイックにテニスに打ち込む姿に、心を鷲掴みにされてしまった。 あんなにかっこよかったら、黙っていても周りが勝手に、世界の全てを与えてくれそうなものなのに。蔵ノ介くんはそれに甘んじることなく、さらなる高みを目指して頑張っているんだから。私ももっと頑張らなきゃ、もっと頑張ろうってそう思える。今となっては私の心の支えだ。 4638 kk_69848DOODLE蔵→種前提の蔵←モブ(女)大学生設定蔵→種前提の蔵←モブ(女)ミーティングの後に、部長に言われた。 「部費のこと、男テニにも言っておいて」 「あ、はーい」 何でもないような返事しながら、私は内心ガッツポーズをした。だって男テニということは、あの人に連絡をする口実が出来たっていうことだ。男子テニス部の部長、白石蔵ノ介さんに。 正直、大学に入ってからもテニスを続けるかどうかは悩んでいた。でも見学に行った時に白石さんを見て、絶対に入部するって強く思った。 勿論、私なんかが白石さんと付き合えるだなんて、そんなの本気で思ってる訳じゃない。4回生の白石さんと1回生の私とでは距離があるし、たったの1年しか一緒に過ごせない。 それでも白石さんは、信じられないことにずっと彼女が居ないらしいし。勝手に憧れることくらいは、許されるってものだろう。 3600 kk_69848DOODLEオメガバース蔵種(下4)オメガバース蔵種(下4)「何で、何であんなこと、したんですか?」 白石が、気力を振り絞るかのように声を上げた。スポーツの世界では、特に上下関係というものに厳しい。三つ年上の先輩を問い質すなど、勇気のいることだったろう。 種ヶ島は、黙ってその場を立ち去ることも出来た。しかし白石と身体を重ねたあの日を思い出すと、W杯での輝かしい記憶が、花火のように爆ぜるのだ。 種ヶ島は白石を傷付けぬよう、慎重に言葉を選んだ。しかし頭に思い浮かべた言葉はどれもがすぐに、泡となって消えてしまう。 「すまん」 それが種ヶ島にとって、精一杯の言葉だった。 「や、あの、別に謝ってほしい訳やなくて……。理由を教えてほしいんですけど」 到底納得出来ないであろう白石が、種ヶ島に詰め寄る。しかし白石が続けた言葉は、種ヶ島の予想していたものとは全く違うものだった。 3332