猫じゃなくて虎!「おやおや〜」
探偵社に、和みの声が上がる。
「其れは、異能力の暴走かい?」
「...そう云う事にしておいてください。」
敦は、頭に耳と、尻に尻尾を生やしてそう云った。
「随分可愛い事になったもんだねぇ」
「与謝野さーん...」
敦は与謝野に助けを求めるが、与謝野はふっと笑ってそっぽを向いてしまった。
「そんな体だが、仕事は可能だろう。働くぞ」
「あ、はい!」
国木田がそう云うのと同時に、敦も仕事に取り掛かる。
「ああ、敦...君、?」
「面倒な奴が来た...」
国木田は太宰の姿を見るなり、溜息をついた。
「おはようございます、太宰さん」
「猫耳...?尻尾...?嗚呼、朝の幻覚...?」
「違います、之は正真正銘異能です。あっ!太宰さんなら之、解除出来ますよね?」
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