九尾の日和と人の子ジュン「・・・ところで。燐音先輩はいつまでそこにいるつもりっ?!どう考えても邪魔者でしかないよね!早く立ち去るべきだねっ!」
日和の大声にジュンはふと我に返り真っ青になる。人がいるのを忘れていた。普段、日和と二人きりでも恥ずかしくて自分からキスなどしたこともなかったのに。見ず知らずの人の前でなんてことを。
「ほら、ジュンくんが百面相してるね!帰った帰った!」
「あれェ?日和ちゃん。それはねェんじゃねェの?二人のピンチを救ってやったキューピッド様だろ?」
恥ずかしさからくるパニックでもう二人の会話が聞こえていないジュンは勢いよく日和の胸元に飛び込んで顔を隠す。
「わ、なにそれジュンくんかわいいね。よしよぉし。ピンチを救ったというか、ピンチに陥れたのが燐音先輩だとも言えるけどね。・・・で、何が目的なの?」
2444