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    Aya

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    Aya

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    【🎍をオカズに抜く攻めたちの話】🔞
    オムニバス形式で一話ごとに繋がりはありません。

    ■ふゆタケ編〖相棒の匂い〗
    ■竜武編〖叶わない恋〗
    ■イヌ武編〖その足で踏まれたい〗
    (🐶編だけちょっとSMチックになります。🐶がドMです)
    全話🎍は出てきませんが、妄想の中ではやりたい放題してます。

    パスワード🔞【yes/no】

    【🎍をオカズに抜く攻めたちの話】🔞 ■千冬編 【相棒の匂い】
     
     

    「ん、ふっ、はぁ……」
     
     顔を埋めた枕から、すぅっと息を吸い込むと、濃い匂いが鼻腔いっぱいに広がって肺を満たす。
     うつ伏せに枕を抱えて匂いを堪能しているうちに、下半身の中心にドクドクと熱が集まり始めた。無意識に揺れる腰は、やや硬いベッドのスプリングに押し付けられる。
     
    「ん、タケミっち……はぁ、相棒……っ」
     
     オレが今寝そべっているのは、自分のベッドではなく、日頃相棒だと肩をならべている花垣武道のものだ。
     今日は本当はタケミっちの部屋で二人で遊ぶ予定だったのだけれど、タケミっちはマイキーくんに急な呼び出しを食らって外出してしまったのだ。オレは、すぐ帰ってくるから待っていて欲しいといわれ、ひとりこの部屋で相棒を待っていた。
     何度も足を運んでいる勝手知ったるこの部屋で、最初はベッドへ寝そべり漫画を読んでいたのだけど、最近暑くなってきて寝汗をかきやすくなったからなのか、ベッドから普段より濃くタケミっちの匂いが漂っていることに気がついた。臭いとかいうわけではなく、単純に普段嗅いでいる薄い体臭が少しだけ濃く香ってくる程度だったのだが、それでもそれは、オレの身体を熱くするには充分な材料だった。
     
     オレは、花垣武道のことが好きだ。
     
     彼に対する自分の中の「好き」の種類は酷く複雑で、友情であり、親愛であり、そして、恋慕でもあった。
     その他にも羨望や尊敬。色々な感情を花垣武道に対して抱いているのだけれど、そのなかでも突出して恋愛感情を抱いているということを、最近になって自覚したのだ。
     彼に対する言い表せない感情に名前が付いたとき、思春期の若い身体は正直に想い人が〝欲しい〟と訴えてきた。
     そうなるともう、そこからは坂を転がり落ちるように、あっという間に彼のことを性の対象としてしか見れなくなった。
     今まで心地よいなと感じていた相棒の自室は、途端に落ち着かない場所へと変わる。
     ゴミ箱から顔を覗かせるティッシュや、際どいグラビアが印刷された雑誌、脱ぎ捨てられた衣類など、想い人の私物や残骸が異様に気になるるようになった。
     普段この部屋にいる時は本人と一緒のため、それらをチラリと横目に見る程度に留めるのだけれど、今日はここには自分一人しか居ない。
     最初は、あまり勝手に色々触れてはダメだと自制して漫画を読んだりして時間を潰していたのだけれど、寝そべっていたベッドのシーツや枕カバーから香ってくる想い人の香りに、次第に腰の奥が重くなり、甘い疼きを生み出した。
     
     この部屋で、このベッドで、ひとりで自慰をする相棒の姿が頭を過ぎり、そうなるともう、ダメだった。
     思春期の男子特有の、性に対してあけっぴろげなのは武道にも当てはまる。根が面倒くさがりなのだろう。
     男友達しか出入りしないこの部屋には、あからさまなエロ本が隠しもせず乱雑に週刊マガジンと一緒に枕元に積まれているし、丸まったティッシュは明らかにその名残りのものが混じっている。同じ男だからこそ分かる。
     ここで武道が、どんな風に己を慰めているのか。彼が、持て余している精力をここで発散していることは、想像しなくても手に取るように分かる。
     本来なら友人として、見て見ぬふりで軽く受け流す事柄なのだけれど、オレは相棒のその行動に、異様なまでに興奮を覚えるのだ。
     だって、そうだろう。好きな子がここでオナニーをしているだなんて。興奮しないほうがどうかしている。
     ただの友人相手なら、汚ぇな、片付けとけよ。くらいにしか思わない行動も、武道相手なら話は別。
     ゴミ箱に入っているそれらしいティッシュも漁りたいところだけれど、ひとまずはベッドから立ち上る香りだけで、ドクンドクンと心臓や血管は脈打ち、急速に体温が上昇していった。吐く息にも熱が籠る。
     たまらなくなって、枕をぎゅっと抱き締め、肺いっぱいに匂いを吸い込んだ。
     武道の使っているシャンプーの香りに混じって香ばしい汗の匂いや、甘い体臭が繊維の奥から漂ってくる。
     吐いた息で枕が温まり、そのせいで匂いはどんどん強くなっていった。
     
    「相棒……はぁ、あいぼうっ……」
     
     固くなっていくペニスを無意識にベッドへ擦り付ける。
     勝手に他人の部屋でこんなことをするのが良くない事だとは分かっているけど、揺れる腰から生まれる快感に抗うことが出来ない。
     はぁ、はぁ、と、次第に息が上がっていき、それに伴いペニスの硬度も増していった。
     自分の部屋で相棒をオカズに何度も繰り返してきた行為だけど、より本人を近く感じられるこの場所でするのは信じられないほどに興奮を高め、より感度も高まる。
     武道の枕に顔を埋めて腰を振っていると、次第に妄想の中で、正常位で彼の中を穿っているような感覚になってきた。
     堪らなくなって、うつ伏せの体制のままズボンの中に手を突っ込んだ。
     手に触れたペニスはガッチガチに固くなり、ヌルヌルとした液体を大量に滴らせている。きっと、下着に滲みを作ってしまっているだろう。
     右手でペニスを握り込み小刻みに腰を揺すれば、ニュチュッ、ズチュッ、と水音をさせながら滑らかに動き始めた。
     目を瞑り、枕に顔を埋め、水音をさせながらペニスを扱けば、もう完全に相棒とセックスしている映像がハッキリと浮かんできた。
     真っ赤な顔でオレの下で喘ぐ相棒のナカを激しくペニスで擦り上げれば、凄まじいほどの快感が襲ってくる。
     
    「はっ、はっ、はぁ……! た、まんねぇっ……あいぼ、っ……!」
     
     ぎゅうぎゅうとオレのペニスを締め付ける内壁を想像して腰を振れば、想像の中の相棒が大きく鳴き声を上げる。
     
    『ちふゆぅ……っ! あぁっ……ダメッ、い、ちゃ、あぁぁ〜っ』
     
    「あいぼうっ、はぁっ! すっげぇ、かわいいっ……」
     
    『出ちゃ、でちゃうよぉ、ちふゆっ……!』
     
     武道の大きな目から涙が零れ、自分が与えた快楽に沈んでいく様子がたまらなく愛らしい。どんどん腰は激しく揺れ、武道の中を奥の奥まで打ち付け、犯す。
     顔を埋めている枕に舌を這わせ、吸い付く。
     そうするとまるで、武道と口付けているような気分になった。
     
    「んっ、ぁ、はぁ、あいぼぉ、オレも、そろそろ、イクッ……!」
     
     精液がせり上がってきているのがわかる。尿道が外から触って浮き彫りになるくらいにパンパンに張ってきた。
     いつもより数段早い終わりの予感に、抗いきれずに身を任せる。
     
    「はぁ、はぁっ、あいぼ、ナカにっ…出していい? っはぁ、出るっ、お前の腹の、奥にっ、出したいっ……!」
     
    『ちふゆっ、千冬ぅ……! 出してっ、このまま、ナカにっ……! あっ、あぁぁ〜〜ッ』
     
     バチュンッバチュンッと打ち付けるオレの腰に武道が両足を回して離れられないようにホールドする。都合のいい妄想だなんてことはもう頭から抜け落ち、目の前に浮かぶリアルな武道のナカに精を放つ為に動きを早める。
     内壁の奥に誘われるがまま、限界まで奥に腰を打ち付け、腹に入れてた力を抜いた。
     
    「あっ、あぁっ、イクッ、あいぼ、イクゥッ……!!!」
     
     ビュルッ! ビュルルルッ!!
     
     自慰では考えられないほど大量の精液が鈴口から迸る。武道の胎内の奥の奥に擦り付けるように、何度も痙攣しながら吐き出した。
     
    「あっ、はぁっ…、はっ、相棒っ、たけみ、ちっ……!」
     
     精液がシーツに零れるだとか、枕が唾液でビシャビシャになっているだとか、今は現実的なことは考えられない。ぐったりと身体を預けるベッドからは、武道の匂いと精液の青臭さが漂ってきて、事後の余韻を高めてくれる。
     まるで、まだナカに入ったまま二人で抱き合っているような錯覚にすら陥って、普段襲ってくる自慰特有の虚しさを感じさせない。
     
     ぎゅっと枕を抱きしめる。
     柔らかく優しい匂いがするソレを抱いていると、またペニスに血液が集まってくるのを感じた。
     足りない。まだ、武道のナカで気持ちよくなりたい。
     横向きに寝転び、脳内で体位を変えて、精液塗れの手をクチュリと再び動かす。
     
     
     トン、トン、トン、と、階段を登ってくる音が微かに聞こえた気がした。
     
     本物の武道が部屋に帰ってくるまであと────。
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     ■竜胆編 【叶わない恋】
     
     
     
    「ん、ふっ、はぁ、は……」
     
     
     グチュッ、グチュッ、と水音を響かせ、血管の浮き出る硬いペニスを一心不乱に扱く。
     右手は一定の速度でピストン運動をしており、左手には小さな布を握りしめている。
     そしてそれを、たまに顔に近づけては、鼻を埋めるように覆い隠した。
     
    「代理……んっ、ふぅ……っ」
     
     自身の唇から小さく漏れる声には、色気と切なさが滲んでいる。
     想い人の名前を唇に乗せて、今日もオレは、厚い壁越しにその存在に耳を澄ませるのだ。
     壁一枚隔てて行われている行為に。
     兄が想い人を抱いていて、自分が抱いている兄に成り代わる妄想をしながら自分を慰めることに、オレはいつの間にか慣れてしまっていた。
     
     花垣武道。
     オレと兄貴が所属するチームの総長代理。
     無敵のマイキーの唯一無二の片割れだ。
     
     東京の不良でその名前を知らない者は居ない。見た目はヒョロヒョロのもやしみたいなガキだからよく舐められて標的にされるも、これが驚くほど喧嘩には負けない、不思議な男なのだ。
     最初はこんな奴が自分の上司になるだなんて信じられなくて受け入れられずにいたけれど、頭のイザナが納得して下に付いた手前文句も言えず付き従い、近くで花垣を見ているうちに、自然とその存在に引き込まれていった。
     そして、気がついたときにはどうしようもないくらいに惹かれてしまっていたのだ。
     
     それは兄も同じなようで、むしろオレより早く花垣の魅力に気がついた兄は、他を寄せ付けないほどなりふり構わず必死に花垣を口説いていた。
     兄に一歩出遅れたオレも、必死に花垣を口説いたけれど、勝利の女神は兄に微笑んだ。
     いつしか花垣は、兄のものになった。
     いくらでも花垣を欲しい男や女がいる中で、なぜ兄を選んだのか、そしてなぜオレは選ばれなかったのか、それは未だに謎に包まれたまま。
     花垣に聞いてみても「うーん……前世で徳を積んだから……?」と、訳の分からない返答が返ってきただけだった。
     当の兄は、花垣を手に入れてからは激しかった女遊びもピタリとやめて、花垣一筋の真人間になった。
     あんなに自分勝手で理不尽で、フラフラと思い付きだけで流されるままに生きてきた兄が。
     花垣と付き合った途端、中身が別人と入れ替わったように普通の人間になってしまった。
     普通に花垣に一途で、普通に花垣を悲しませるようなことはしない、普通に花垣との幸せを求める、なんともつまらない男になってしまった。
     そしてオレはそんな兄を、心底羨ましいと思っている。
     昔は穴兄弟推進活動でもしてんのかと思うくらいにオレと女を共有したがったし、なんなら3Pだって日常茶飯事だった。4P、5P、乱交だってお手の物。そんな、面白おかしく生きてきた兄が、花垣だけは共有のきの字も示さないのだ。
     
     なんで、肝心な花垣だけは共有してくれないんだ。
     少しくらい、オレにも触らせてくれよ。
     
     何度もそう思ったし、何度か実際に口にしたこともあった。
     しかし兄は、一貫して否を唱えた。
    「花垣だけはダーメ♡ 想うだけなら許してやるけど、それ以上を望むならお前でも殺すよ」
     そう言った兄の目は、分かりやすく本気が伺えるものだった。
     
     だからオレは、花垣を諦めた。
     諦めたけど、そんなオレに追い打ちをかけるように、兄は花垣を家に呼んで、あまつさえも恋人同士の営みを隠しもせずに仄めかす。
     流石にオレの見ている前で行為に及んだりはしないけど、家に連れ込んでセックスしているのは間違いない。
     壁一枚隔てた向こうで。
     いくらある程度防音が効いているマンションだとしても、それなりに耳を澄ませば薄らと聞こえてしまう。
     兄に抱かれて高い声で喘いでいる花垣の声が。
     しかも今日は、脱衣場に下着まで落として。
     オレのでもない、兄のでもないワンサイズ小さなボクサーパンツを手にして、思わずドクリと心臓が鳴った。
     加えて隣室では、すでに二人の情事が始まったようで、密かに甘い声が聞こえてくる。壁に身体を預け、耳をあてて声を拾う。
     
    『あっ、あぁっ! らんくんっ、ダメぇっ…』
    『ダメじゃなくてイイの間違いだろ? ちゃんと言わないとやめちゃうよ』
    『んっ、……ヤダっ、意地悪しないでよぉ、蘭くん……っ』
     
    「っ、はぁ……」
     
     そんな声を聞いてしまえば、オレはいつも下半身を熱くしてしまう。海綿体に集まってくる熱を無視出来ず、ムクムクと体積が増していく。
     手に持った花垣の下着をそっと嗅げば、安っぽい柔軟剤の香りと、少しだけ体臭と汗の混じった甘酸っぱい匂いがした。
     少しだけ粘ついた液で汚れているのは、もしかしなくても花垣の愛液だろう。
     そう思うとたまらなくて、いつもよりペニスが熱く脈打った。
     ズボンから取り出すと、すでにカウパーを滲ませて勃起している。全体に塗り広げるように右手で扱くと、ブワッと全身を快感が包む。
     
    『あんっ、らんくっ、それヤダよォ、も、入れてっ、ひぁぁんッ!』
    『そんな大きい声出すと竜胆に聞こえちゃうよ。いいの? 武道の恥ずかしい声、竜胆に聞かれても』
     
     兄がよく、オレをダシにして花垣の羞恥を煽っているのは知っている。もしかして、そのためにわざわざ自宅に連れ帰ってセックスしているのか──。もしそうなら趣味が悪いと言えるけれど、しかし、このオカズがなくなれば、それはそれでオレが困る。ただでさえ叶わない恋に苦しんでいるのに、身体まで辛くなるのは耐えられそうもない。
     そう考えれば、兄のこの行為で恩恵を受けているのは、間違いなく自分だろう。
     
     壁の向こうではもう、兄が花垣に挿入したようで、かなりひっ迫した声が聞こえてくる。
     この辺りからオレは、花垣が必死に呼んでいる兄の名前を自分に置き換えて、まるで自分が花垣を抱いているかのような妄想の世界へとダイブするのだ。
     
    『あぁぁ〜ッ! あっん……、りんどぉ、くっ! はげしっ、やぁぁぁ〜ッ……』
    「はぁっ、はっ、代理っ、んっ、はなが、きっ……!」
    『あぁっ、おくぅっ、きもちっ、ダメぇぇ……ッ』
     
     花垣を穿つ音は聞こえずとも、自分がペニスを扱くニチャッ、グチュッ、という水音は響き、右手が恥骨に当たるたびに生まれるパチュッ、バチュンッ、という効果音が、花垣を犯している映像とリンクし、より鮮明に、よりリアルに、この行為へと没入させる。
     腰を打ち付けるたびに花垣は引き攣ったような甲高い声で泣いて、最奥の肉壁を亀頭で抉ると、ビクビクと身体を痙攣させてよがるのだ。
     
    『ぅぅ〜!! らめっ、イッ、ちゃ、れちゃう〜〜ッッ、あぁぁッ!!』
    「はっ、いいぜ、出せよ、この可愛いチンコから、んッ、はぁッ……!」
    『やぁぁ〜〜〜!! イッ、くうぅぅ……!!』
     
     花垣が、薄い腹にピュルルッと精液を吐き出す。
     そのタイミングで、左手に持っている花垣の下着に顔を埋めた。
     まだ愛液で湿っている部分に、舌を這わせる。エロい匂いと味がして、より花垣の射精をリアルに感じられた。
     堪らずにオレのペニスも、ドクリと疼いて終わりへと近づく。
     
    『もっ、イッたからっ、や、とまって、りんど、くぅんっ……!』
    「はっ、バカ言うなよっ、オレはまだ、これからだっつーの! もっと気持ちよくしてやるからな、花垣っ」
    『ッ、も、ダメッ、あぁぁあ〜〜ッ』
     
     イッても律動は辞めずにガンガン奥を付けば、花垣は狂ったように涙を流して首を振る。
     ペニスを扱く手に力が入って、血管が浮き出ている。右手のタトゥーの上からでも、ボコボコと隆起しているのが分かるくらいにパンプアップしていた。
     目を瞑って、脳内の花垣に集中する。
     ペニスを咥えこむアナルは真っ赤に色づき、抽挿で泡立った愛液は白く滴る。
     舌に感じる花垣の味がたまらなくて、夢中になって貪った。
     
    「花垣っ、はなが、きっ……!! はぁっ、すっげぇ、はっ、イキそっ、」
     
     パンパンに張ったペニスはもう限界を訴えている。いつもよりずっと早い射精だ。
     それでも我慢出来そうになく、花垣の奥に放つために抽挿を早めた。
     
    「花垣、イクぞ……! 奥に、精液ぶちまけてやるから、ちゃんと呑めよ……! っはぁ、ン」
    『やぁぁ〜〜〜!! また、イッ、くぅぅ……ッッ』
    「出るっ、花垣っ! でっ、ぁ、あ〜〜ッッ……!!」
    『あぁぁあ〜〜ッ、あちゅ、熱いぃ〜〜!! あぁぁンッ……!!』
    「くっ、はぁっ、あっ……! はながきっ、はながきぃッ……!!」
     
     花垣の下着に、オレの精液をすべて放つ。
     ビュルルル、と勢いよく出たソレは、何度もビクンビクンと上下に痙攣し、未だに精を放っている。一向に止まらない射精に、目を瞑って歯を食いしばる。
     腹筋がブルブル震え、太ももの内側も震えていた。
     物凄い快感に全身が包まれ、花垣の奥に塗りつけるように、下着にペニスを擦り着けた。
     
    「はぁっ、はあっ、はながき、っ、好きだ、花垣っ、好き……っ」
     
     オレの独白に、花垣からの答えはない。
     喘ぎ声は聞こえるのに、好きだと言い返してくれる声は聞こえない。
     例えオレの妄想の中でも、花垣がオレに好きだと言ったことは今まで一度だってなかった。
     
     隣からは未だに、狂ったような花垣の喘ぎ声が聞こえる。
     多分二回戦目に入ったのだろう。ああ見えて性欲旺盛な兄だ。抜かずにそのまま、花垣の中で再び元気を取り戻したのだろう。
     
     泣くように引き攣った喘ぎ声を聞いていると、また自分の愚息も熱を持ち始める。
     
     兄によって与えられる甘い蜜の恩恵のおかげで、この恋は一生報われることもなければ、きっと終わることも出来ない。
     苦しくて虚しいのに、この行為でしか味わえない充足感で、中途半端に身体だけは満たされていく。
     他の女とは味わえない。どんな女を抱くよりも、花垣の声でする一人遊びのほうが圧倒的に気持ちいいのだ。
     
     オレはこの生殺しのような状況に、一生飼い殺されて生きていくのかもしれない。
     兄から花垣を奪わない限り、ずっと。
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     ■イヌピー編 【その足で踏まれたい】
     
     
     
     
    「はっ、はっ、はぁ……ッ、はながきっ、はながき……!」
     
     
     グチュッ、ズチュッ、ニチャッ、──。
     激しい水音を放ちながら、布越しに太くて硬いペニスを一心不乱に扱く。
     Tシャツの裾を口に咥え、浮き上がる六つの腹筋を隆起させ、はぁ、はぁ、と荒い息を吐き出した。
     
     今にもはち切れそうなほど勃起したペニスに巻き付けている布の正体は、想い人──花垣武道が残していった靴下だった。
     今は申し訳無いほどにオレの我慢汁でデロデロに濡れていて、ひどい有り様なのだけれど。
     
     
     今日は久しぶりに花垣とココが自宅に遊びに来た。
     生憎外は雨で、ここに来る途中に靴下が濡れてしまった花垣は、家に上がる前に脱いでもいいかと聞いてきたので、一も二もなく快諾した。
     花垣がすることで、オレが拒むことなど基本的にはない。すぐにタオルと新品の靴下を渡して履き替えてもらい、履いてきたものは浴室乾燥をセットし、浴室内で乾かすことにした。
     そのまま久々に三人で談笑し、雨も上がったので夕飯を外に食べに行って、一人で自宅に帰り、風呂に入ろうとして初めて、花垣が靴下を忘れていったことに気がついた。
     当たり前だが靴下はパリパリに乾いていて、乾きすぎて逆に固くなってしまっている。
     布の繊維を解すように軽く揉むと、徐々に柔らかくなり、少しだけ肌触りが良くなってきた。
     白いくるぶし丈の薄手の靴下は、汚れもなく綺麗だ。
     オレは花垣が見ていないのをいいことに、乾いた靴下を顔に近づけ、スンスンと匂いを嗅いだ。
     雨に濡れたことでの雑菌臭など微塵もせず、香ってくるのは花垣が普段家で使っている柔軟剤の香りばかり。
     それがつまらなくて、少しでも花垣の匂いがしないかと、何度も息を吸っては吐き、吸っては吐きを繰り返した。
     そうすると、ほんの僅かにだが花垣の汗のような、体臭のような、彼から放たれる匂いが布の奥に潜んでいるのを感じられた。
     それを見つけたことが嬉しくて、オレは脱衣場に座り込みながら更にもっと靴下の匂いを嗅ぐ。
     この靴下は、先ほどまで花垣の足に収まっていたものだ。
     花垣の、男にしては小さく滑からなあの足に。
     そう思うと、背中をゾクゾクとしたなにかが駆け上がってきた。
     
     花垣の足で、踏まれたい。
     どこでもいいから強く。
     出来ることなら、恥ずかしいあらぬ場所を強く踏んでもらいたい。
     
     これはオレが、花垣に対して密かに抱いている願望だった。
     彼のことが好きで、好きで、どうしようもない。もちろん恋愛や性の対象としての好きだ。隠すつもりもないが、まだはっきり本人には伝えたことがないけれど。
     
     何度も、何度も、想像の中の花垣を汚してきた。
     そしてその中で、何度も花垣の足でペニスを扱いてもらい、強く踏んでと懇願し、その度に射精をするということを繰り返してきた。
     花垣の身体で嫌いな部分などないけれど、特にあの足を見ると、異様なほどに興奮するのだ。
     自分がマゾだと思ったことはないけれど、花垣限定で少しだけそんな願望があるのかもしれない。
     元々花垣の飼い犬になりたかったわけだし、どちらかというと仲間になりたいというよりも、付き従いたいだとか、従属したいだとか、そっちの願望の方が強かった。
     親友のココには対等な友人関係を求めるのに対し、花垣相手には最初から主従関係を望んでいた。
     それがどうしてなのかは自分にも分からない。
     けれど、どうしようもないほど花垣に支配されたいのだ。
     何度も妄想し、自慰に耽るくらいには。
     
     そして今、まさにその花垣が履いていた靴下が目の前にある。
     こんなチャンス、滅多にあるものでもない。
     この靴下を猥な行為に使うことに罪悪感がないわけではないけれど、理性よりも本能のほうが強く主張していた。これを使えば、天国が待っていると。
     ゴクリと生唾を呑む。
     右手に持ったままの靴下を握り込み、オレはズボンのボタンを緩め、すでに勃ち上がりかけているペニスを取り出した。
     
     両手に靴下を履かせるように嵌める。
     Tシャツの裾は歯で噛むように加え、腹が汚れてもいいように露出した。
     そして、花垣に踏まれる事を想像し。右手でペニスを腹に押し付けるように圧迫した。
     
    「あ……っ、くっ、」
     
     片手でペニスを押しているだけなのに、とんでもないほどの快感がビリビリと背中を走る。
     そのまま左手は玉のほうに持っていき、そちらもぎゅっと上から押してみた。
     
    「っ、ッ!!」
     
     僅かな痛みと共に、こちらも痺れるほどの快感が全身を襲う。
     もっと花垣に踏まれたくて、声に出して懇願する。
     
    「花垣っ、たのむ、もっと強く踏んでくれ……っ! オレのこと、もっと酷くっ、あっ、あぁ……ッ!!」
     
     自分で言い終わる前に、さらに強くペニスを踏む。右手は竿を、左手は睾丸を。
     両方とも最初よりかなり力を込めたから痛いけれど、その痛みの中にはっきりと快感を感じた。
     
    「あっ、あっ! 花垣っ、いいっ、きもち、いっ!」
     
     ぎゅっ、ぎゅっ、と強弱をつけ揉むように強く押す。
     そうすると先端からドクドクとカウパーが溢れてきた。
     すぐに薄い靴下に染み込み、手のひら全体がヌルヌルしてくる。
     
    『ちょっと、イヌピーくん、こんなに汚していいって誰が言いました? 勝手に興奮して我慢汁出さないでもらえます? まったく、耐え症のない駄犬ですね』
     
     想像の中の花垣が、意地の悪い表情で詰ってくる。その言葉に合わせて、お仕置きとばかりにグリグリとペニスを痛くするように虐めてきた。
     
    「あぁぁッ!! ごっ、ごめんなさい、は、はながきっ、ゆるしてっ、ンッ、」
     
     自分でやっておきながら、痛みにビクビクと背中を震わせ、天を向いて仰け反る。まだ触ったばかりなのに、すでに射精してしまいそうだ。
     痛いのに、爆発しそうなほどペニスは固く張り詰めていた。
     
    『許して欲しいんですか? 本当に? じゃあここで辞めますね。痛くないようにヨシヨシ優しくしましょうか』
     
     そう言って、花垣は足に込める力を抜いてしまった。
     自分が咄嗟に口走った失言に、ハッと我に返る。痛みから反射的に出た言葉だったけど、本心はそんなこと思ってもいない。
     
    「ごっ、ごめんなさい……! うそです! もっと、もっと……っ」
     
     知らず知らずのうちに、腰をヘコヘコと揺らして花垣の足に擦り付けるように媚びる。
     オレのその情けない姿をみた花垣は、可愛らしくニッコリ笑って口を開いた。
     
    「どうして欲しいのか、イヌピーくんの口からちゃんと言ってください。オレに、どうして欲しいんですか?」
     
     靴下を履いた花垣の足で、ペニスをズリュ、ズリュ、と扱かれる。たまらないほど気持ちよくて、思わず少し腰を引いてしまう。
     だけど、すぐにそんなことしてはダメだと思い直し、引いた腰を前に突き出し、花垣の足に再び媚びる。
     花垣に問いかけられ、オレは恥も外聞も捨て、目に涙を浮かべて必死に懇願した。
     
    「花垣の、綺麗な足で、オレの汚いチンコを踏んで、射精させて、くださいっ…。おねがいしますっ、もう、わがまま言わな、からぁっ……」
     
     花垣の足に媚びるためにペニスと腰を突き出したマヌケな格好で懇願する。
     その羞恥すら、ジワジワと自分を追い詰める快感となって返ってくる。
     オレの前に居る花垣が、さらに笑みを深めて綺麗に笑った。
     
    『ふふ。よく出来ました。はしたないイヌピーくんをたくさん踏んで、オレの足で精液ピュッピュさせてあげますね♡ 次に腰引っ込めたらすぐにお預けにしますから。ちゃんといい子にチンポ出しててくださいね♡』
     
     そう言って花垣は、いきなりギュゥゥ〜! っと物凄い力でペニスを踏みつけた。
     
    「っ、がっ!? ぁぁ〜〜〜ッッ」
     
     自分の目ん玉がグルッと上を剥いたのが分かる。あまりの衝撃にペニスからビュルルル! っと精液が飛び散った。
     物凄い量が勢いよく噴出し、腹から顔にまで飛んできた。
     
    『あーあ。勝手にイッたらダメでしょ? 悪い子にはお仕置きです』
     
     そう言って花垣は、大量に飛び散った精液を集め、ただでさえ我慢汁でグズグズな靴下にそれを纏わせ、オレの亀頭に靴下の布を充てた。
     
    『ここからはイキ地獄ですからね♡ 何回でもイッてもいいですよ♡ それこそ、タマタマの中の精液が空になるまで♡』
     
     その言葉と共に、ズロロッ、と靴下を動かす。
     そうすると、ローションガーゼとまではいかないのだろうが、それに近いような快感がオレのペニスに襲いかかる。
     ズリュズリュと亀頭や竿を足コキで扱かれ、オレはまたしても目を剥いて狂ったように叫び喘ぐ。
     
    「ぁあぁぁ〜〜〜ッッ!!!!」
     
     そこからはもう、妄想だということも忘れ、何度も何度も射精を繰り返し、しまいには潮まで噴いてイキ狂った。
     妄想の中の花垣の足コキをする姿が神がかり的にエロく、可愛らしく、それだけで何度も上り詰め、靴下は見るも無惨なほどに精液と体液に塗れていった。
     オナニーだというのに指一本すら動かせないほど消耗し、視界は黒く染まり、深い快楽の海に堕ちていった。
     
     
     【イヌピーくん。キミの家に靴下を忘れたからこれから取りに行きますね。あと10分くらいで着きます】
     
     
     リビングにあるスマホに、花垣からそんなメッセージが来ているということを、知りもせずに。
     
     
     
     
     〖to be continued──?? 〗
     
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    Aya

    PROGRESS灰武【パパ活しようとしたら灰谷兄弟に囲われることになった話、する?】
    10月のイベントで無料配布する本の冒頭部分
    ⚠️武道がモブおじさんと話す描写がありますが、身体的な接触はありません。
    ⚠️修正、推敲前なので、言い回しなど色々おかしい…!本になる時には内容が変わる可能性があります。
    【パパ活しようとしたら灰谷兄弟に囲われることになった話、する?】 最後のタイムリープは、万次郎と共に、未来に戻らずに過去をやり直そうと決めた。
     もし失敗したとして、あと何回やり直しが効くか分からなかったし、万次郎と二人一緒にリープできるだなんて、そんな奇跡が二度も起こるとは思えなかったから。全国制覇を成し遂げ、全てのミッションをクリアした今も、万次郎も武道も、過去に残ったまま共に時を歩んでいく。
     今度こそ幸せな未来を掴むために、そして、過去に失った青春を取り戻すという意味も込め、二人は過去を生きると決めた。
     
     東京卍會を解散して三年後の現在。
     万次郎はオートレースの養成所を卒業し、選手として下積みを経験している最中で、武道は都立高校の三年生になった。千冬や八戒に、元溝中メンツも全員同じ高校に進学し、賑やかで楽しい時間を過ごしている。いつか見た過去の高校時代とほとんど変わらない生活を送っていた。
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    recommended works

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    DONE生まれてこの方、恋をしたことがない梵天軸の竜胆くんが廃線間近の弱小鉄道会社で駅員さんとして働くタケミっちくんに恋をしてこじらせる話。

    ※梵天竜胆くん×一般人(駅員)タケミっちくんパロ作です。
    ※本作はNotタイムリープものになります。

    ワンデイ竜武BDドロライでTwitterにてタグ参加させて頂いた作品です。
    主催者様並びに、楽しい企画を計画・実施して下さった皆様、ありがとうございました。
    HAVE A GOOD DAY! 今日のオレはとことんツイていない。
    まず手始めに、今日の仕事場が都内から離れたド田舎だという時点ですでにオレは運命の女神に見放されていた。
    普段は兄貴とセットでの仕事が多いが、今日は兄貴ご指名の別件があり、珍しくオレ一人での仕事だった。
    朝起きると兄貴はすでに家を出ていたようで、兄貴の目がないことでハイになったオレは、お飾りと化したコーヒーメーカーを引っ張り出して、朝から淹れたてのコーヒーを飲んで最高の朝を迎えようと一人張り切った。
    ……結論から言う。慣れないことを仕事前にやるもんじゃない。
    いくらスイッチを押しても一向に一滴たりともコーヒーが滴り落ちてこないため、故障を疑ったオレはコーヒーメーカーの内部を確認した。
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