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    ao_aibou

    @ao_aibouのらくがき垢。
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    ao_aibou

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    とある監督生の日常(♥️♠️😸)
    ※オチがありません。たぶん続きません。気分と勢いで書きました。

    ##twst

    「なあ、ユウはどういう子がタイプ?」

    昼下がりの食堂。各々昼食を食べ終えた俺たち三人は、いつものように雑談で残りの休み時間を潰していた。

    「俺?俺は………んー…誠実な人かな」
    「うわ出た真面目クン。もっとこう、背が小さいーとか、胸が大きいーとかないわけ?」
    「容姿はそんなに…かな。大事なのは中身だろ」
    「わかるぞ、ユウ!!!」
    「さすがデュース」

    がしっと手を握りあう俺とデュースを前にため息をつくエース。

    「あーお前らに聞いた俺がバカだったわ」
    「悪かったな真面目で」
    「そういうエースはどうなんだ?」
    「俺はもちろん、かわいくて、俺より背が小さくて、できれば胸が大きくて――あと、からかい甲斐がある子」
    「エースらしい」
    「だな」
    「でもま、今は別にいいかな」
    「へえ、意外」
    「彼女ほしかったら全寮制の男子校になんか入るわけないだろ」
    「それもそうか」

    そういえば皆、魔法士になりにこの高校へ入学してるんだったな。

    「彼女か……。考えたこともなかったな」
    「デュースに彼女はまだ早いでしょ」
    「どういう意味だ」
    「そのまんまの意味ですけど?」
    「なんだと?」
    「はーーーーいそこまで!もうすぐ休み終わる時間だから片付けるぞ~~~」
    「はいはい。やさしいエースくんは真面目な監督生くんに付き合ってあげるとしますか」
    「ったく、調子の良い奴だ…」


    * * *


    食事のトレーを片付けていると、とぼとぼとこちらへ歩いてくる猫――もとい、グリムが見えた。

    「あ、グリム」
    「デラックスメンチカツサンド、俺サマの目の前で売り切れたんだゾ………もう俺サマ腹ペコなんだゾ………」

    倒れ込むグリムに、鞄にしまっていたものをすっと差し出す。

    「はい。念のため買っといたツナ入りサンドイッチ。これで午後の授業がんばれ」
    「おおお~!!!さすが俺サマの子分なんだゾ!!!」

    目を輝かせながらサンドイッチにがっつくグリムを横目に、エースが呟いた。

    「ユウ、最近グリムのこと甘やかし過ぎじゃね?」
    「たしかに、最近は特にやさしい気がするな」

    最初は、この問題児が…!!と思う場面が多かったが、最近はそんな問題児にも愛着が湧いてきてしまい、無意識のうちに甘やかしていたようだ。

    「…そうかもな。やり過ぎないよう気を付けるわ」

    俺が元の世界に戻ったら、半人前のグリムはどうなるんだろう。
    ――戻る前に一人前にしてやればいいのか。
    俺に任された仕事は、それなのかもしれない。



    (とある監督生の日常♥️♠️😸)
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