覚えた味「つい、作りすぎちまったな。」
「でも楽しかったです!さすがはネロさんですね。」
キッチンの方から、楽しげな笑い声が聞こえてくる。思わず足を向けると、ネロとカナリアが大量の料理をテーブルに並べながら、談笑していた。
「こんにちは。こんなにたくさんの料理、どうしたんですか?」
「お、賢者さん。仕事は終わったか?」
「いえ、これから提出に向かう所でした。美味しそうな匂いがしたから、つい来てしまって。」
「ふふ、小腹が空いていたなら、ちょうど良いです!賢者様、是非味見してください。」
「最近、各国集まっての会議やらパーティーが多いだろ?まぁ、なんつーか、刺激を受けたと言うか…。」
「私もお手伝いする事が多くなってきたので、各国それぞれの伝統料理や郷土料理を深めたいなとお話していたんです。」
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