「ここ、いい?」
すっと伸びてきた指先がカウンターを叩けば重厚な音が響いて勇利はそちらに視線を向けた。
断られるなんて微塵も思っていないような態度。態度だけではなく断り難い魅力を持っていると自覚しての振る舞いだとその容姿で理解する。
「いいけど。僕の彼氏が来たらお仕置きされちゃうよ?」
小さな笑い声を零して見上げれば、男らしい喉仏が動くのがわかった。
お前の瞳はどんな酒より俺を酔わせてくれると囁いた男の声が耳に吹き込まれた気がした。
昨夜も、ハネムーンだと言って散々この身体を愛された。
もうダメだと何度も厚い身体を押し返して拒んだのに、そんな抵抗では燃えるだけだと最奥に注がれ、掻き出しきれなかった名残が今も後膣を濡らしている。
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