❏設定❏
・とくになし
❏本文❏
新「ねえ、彰人くん。俺達ってさ、あんまり付き合ってる感じがしないって思わない?」
彰人「は? なんだよ、突然」
新「付き合いはじめたことは周りには内緒にしたいって言うから、こうして人目を気にしながら二人きりで会うことしかできないし、会ってもとくに話すことがないから次のイベントに関する打ち合わせしかしてない。それに、お互い相棒がいる身だから、二人に悪い気がして内緒で一緒に歌うこともできないでしょ」
彰人「それは……」
新「あはは、答えに困ってるみたいだから、聞き方を変えるけど……彰人くんはさ、俺と付き合ってるって感じする?」
彰人「……」
新「あれ、黙っちゃった」
彰人「うるせえな。今、考えて……」
新「考えるっていうことは、そういうことだよね」
彰人「はぁ……ったく、突然めんどくせえこと言い出しやがって……で、何が言いたいんだよ?」
新「ここまで言わせといて、なんで分かんないかな……俺達、付き合ってるならさ、少しはそれっぽいことしようよ?」
彰人「それっぽいこと?」
新「んーとね、だから……」
新:彰人の手を握る
彰人「……っ!?」
新「こういうことや……」
彰人「……っ!」
新「こういうことだよ」
新:彰人の頬にキスをする
彰人「~~っ!? バカ、離れろ!」
新「あ……」
彰人「お前の言いたいことは分かった……けどな、ちゃんと順序ってもんがあんだろ」
新「……ぷっ、順序って。随分と可愛いことを言うんだね。てゆーか、彰人くんって、RAD WEEKENDを超えることしか頭にないからか、見た目に似合わず恋愛事には奥手だよね。そろそろ付き合って一か月くらい経つし、手を繋ぐくらいはいいんじゃない?」
彰人「すっげえ癇に障ることを言われた気がするが……まあ、そうだな……手を繋ぐくらいなら……」
新「じゃあ、今度は彰人くんから握ってくれる?」
彰人「ホラよ……ったく、これで満足か?」
彰人:頬を赤らめながら目をそらす
新「うん、ありがとね……彰人くんと付き合ってるってこと、ちょっとだけ実感できたかな」
新:ふわりと微笑みを浮かべる
~終~