とばっちり「ちーはーやーーー?お前の可愛い妹の就役式、事細かに様子を教えてやったのは誰だったかなー?」
「それはそれだろ。ぶんごがいつまでもくまのを子ども扱いするのが悪い」
間に入ったことで受けた苦情は八つ当たりに近いような気もするが、あいにくとこちらの気持ちもよくわかる。本人もわかってはいるのだろう。ひとしきりお前ばっかりずりいと愚痴り、最後にはくまのに嫌われた……と項垂れてしまった。さすがに可哀想になって嫌ってはないと思う、と伝えておく。バッと上げた顔に「ほどほどにしとけよ」とも追加しておいた。
いそいそと交流を試みに行く後ろ姿を見送る。まぁくまのも今は距離感に戸惑っているだけでそのうち慣れるだろう。正直、人の世話はうちの奴らだけで手いっぱいだと静かにため息を吐いた
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