キャスぐだ書くといつも下世話な話になるな たっぷりの日差しを反射する白い砂浜に、目の下に手のひらを添えて眩しさをかわしながら辺りを見回す。ここでは海水浴シーズンということもあって人は多いけど、ごった返して見通せないというほどではない。目的の人影も、マシュとアルトリアと遊びに出る前に立てたビーチパラソルからどうせ移動していないだろうから、難点と言えば同じような景色が続くので、どの辺りだったかわたし自身が思い出せるかどうかだ。
まだあちこちの特異点に行くようになって間もなくの頃は、こんな風にわたしの知ってる夏の海の景色と変わらない光景に少し寂しく感じたこともあったけど、そういえばちゃんと楽しめるようになったのはいつからだろう。カルデアのみんなや、サーヴァントのみんなもそれとなく気にかけてくれたからだろうけど。
4451