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    みらい

    @rairai_aki

    K暁メイン
    基本パピED 皆生存ifの世界線で書いてます。
    無断転載は絶対に許さないマンなので、見つけ次第訴えます!

    ※R18はリス限となっております。
    18以上の方のみリスインさせていただきます。

    誤字脱字は許してください。
    方言だとわかる言葉ありましたら、報告ください!お願いします!!
    閲覧、いいね、いつもありがとうございます。
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    みらい

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    AV男優のK暁
    バリタチで売っている暁人君と同じくバリタチのKKの話

    #K暁

    Don't touch my things. 母親が亡くなってから、一年後、二十歳になった頃、暁人はこの業界に入った。遺産や保険金が残ってはいるものの、妹のこれからを考えるにお金はあったほうが良いと、より稼げる仕事を探した。自身の学業も両立出来る仕事を考えると、この業界は都合が良かったのだ。なるべく変な所には入りたくないなと思いつつも、目に入った仕事を受けた。そこにはたまたま、今、所属している事務所の社長が居り、自然と事務所が決まり、次の仕事も決まった。勿論、麻里には内緒である。事務所の方針は、嫌な仕事は断る。嫌な共演者はすぐにNG。と中々にホワイトであった。
    「宵(しょう)君、次の撮影のスケジュール決めたいんだけど、良いかな?」
    「はい。大丈夫です」
     宵。暁人の源氏名である。本名でする人はいないと言われたが、決められず、悩んでいる暁人の代わりにと社長が決めてくれた。
    「これ台本」
    「今回はネコ役ですか?」
     初めての撮影の募集はネコ役で、暁人自身もネコとして抱かれる覚悟でやってきた。しかし、監督も務めていた社長のビビッと来たという一言でタチとして撮影に関わったのだ。社長曰く、可愛い顔の子がタチって興奮しない?だそうだ。それ以来、仕事はタチ。一度はネコもやってみた方がいいという、事務所方針でネコも経験はした。
    「そうなんだよ、前に撮ったやつを気に入ってくれた監督さんみたいでね」
    「そうなんで、ゲッ…」
     渡された台本を捲る。相手役にある名前が見え、思わず不満そうな声を上げた。
    「あれ?宵君って、KKさんの事NGでした?」
    「あ、いや、NGではないんですけど…」
    「ちょっと怖い感じありますよね」
    「僕がネコの作品ってKKさん以外のタチの人と一緒にならないんですよね」
    「ああ、そう言えばそうだね」
     初めてのネコとしての相手役が、今、話題に上がっていたKKという男優である。強面に無精髭、白髪交じりの黒の短髪。喫煙者なのか、ほのかに煙草の匂いが付きまとっている。『初めての…』というタイトルのパパ活する高校生と刑事の補導エッチであった。初めてのネコとしての役、どろどろに溶かされ、あっと言う間に泣かされ、逝かされた。人気No.1は伊達じゃなかった。
    「今回は、またあの人刑事役だよ…このシリーズ多いなー」
    「ああ、そのシリーズかなりの売り上げになったからね」
    「またしても、僕は高校生役…流石にブレザーきついよ…」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    「よっ、宵」
     軽くシャワーを浴び、用意されていた衣装へと着替える。何度も着ているブレザーに慣れてきた自分自身が居て、げんなりする。高校を卒業して、もう四年経つ。流石に仕事と言えど、恥ずかしい。結び慣れていないネクタイの形を整えながら、撮影開始を待っていると、背後から声を掛けられる。KKだ。
    「今回も宜しくお願いします」
    「ああ、それにしても、高校生にしか見えないな」
    「そんな童顔ですかね?これでも二十二ですよ」
    「おい、気軽に身元が割れる話をするな、誰が聞いているかわからないぞ」
     黒のスーツに紺色のトレンチコートを羽織ったKKが、暁人に忠告する。意外とこの業界はストーカーが多いんだよと、告げられた。好意を抱き、迫ってくる奴が意外といると教えられた。
    「気を付けます」
    「まあ、入って半年じゃ、仕方がないか…」
    「あれ?僕、半年前に入ったって言いましたっけ?」
    「言ってただろう」
    「そうでしたっけ?」
    「そうだよ」
     彼にそんな話をしただろうかと、記憶を辿る。初めてのネコとしての撮影時に言ったのかもしれないなと、当時の緊張っぷりを思い出した。
    「機材トラブルです!もう少しだけお待ちください!」
     スタッフの声が聞こえてきた。音声のトラブルなのか、マイクを囲んでスタッフが話し込んでいる。
    「あの様子だと、時間がかかりそうだな」
    「もう一回台本読もうかな…」
    「真面目だねー」
    「仕事だからね、給料もらってるんだから、しっかりやらないと!」
     渡された台本を開き、読み込む。今回は高校生が刑事を食い物にしてやろうと、襲い掛かる話である。普段のタチ役のように強気で挑んでほしいと注文があった。押し倒し、ネクタイで手を拘束し、刑事を翻弄する。しかし、騎乗位で入れようとした瞬間、立場が逆転し、拘束され、お仕置きされるといった話だ。
    「KKさんとしか、激しい撮影ないな…」
    「?としか?お前、俺以外のタチと撮影したのか?」
    「え?」
    「したのか?」
    「今のところ、KKさん以外としかネコの撮影はないですよ」
    「そうか」
     不穏な空気に背筋がぞわっとした。笑顔なのに、目が笑っていない。ネコの撮影がKK意外とないことを告げると、空気が和らいだ。
    「代わりのマイクありました!」
    「よし、撮影始めるか、お待たせしました!撮影開始します!」
    「準備始めてください!」
     スタッフたちの声に話が途切れる。
    「始まるみたいだな」
    「う、うん…」
    「今回も宜しくな」
     今のは何だったのだろうか。残る違和感と共に、スタッフの元へ歩いていくKKの後ろについていった。

    続く?
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