BadEnd Nightmare #巽先輩の懺悔室(厳かなBGM)
「迷える桜河のためのHiMERU相談室。
さあ、はじまりましたこのコーナーも早xx回目。
剪定されるとはいえ最悪の結末を迎えてしまう桜河を救済するヒントコーナーなのです。
今回の結末は――」
(愉快なBGMに切り替わる)
「おやおや。HiMERUさんにコーナーを乗っ取られてしまいましたね」
「っち(聞こえないように舌打ち)
巽がぼんやりお茶を啜っているのがわるいのです」
「HiMERUさんの分も入れたので良ければ。差し入れにいただいた羊羮も美味しいですよ」
「……いただくのです」
「ともあれ、巽先輩の懺悔室。HiMERUさんも言った通り、悲しい結末を向かえるこはくさんに俺とHiMERUさんが胡乱な会話を繰り広げながらワンポイントアドバイスをする救済コーナーですな」
「巽(胡乱とはなんだと言いたげな顔)」
「(聞いてない)今回の結末はそうですね……藍良さんの手を取るのが早すぎた、というのが敗因ですな」
「(仕方なく進行を進める)苦しんでいる白鳥を助けたくなる桜河の気持ちも汲みたいとこですが、そこは心を鬼にしてください」
「ええ、HiMERUさんの言う通りです。
焦らずに藍良さんの苦しんでいる原因を探してみましょう」
「例えば、何か見慣れないアクセサリーとか。焦らず用心深く観察すれば、桜河なら見つけられるはずです。
もちろん、HiMERUは既にお見通しなのですよ」
「こはくさんに神の導きあれ。amen――」
「巽。ところでこの羊羮どこのです? 要に買っていこうと思うんだが」
「兄弟、仲睦まじく微笑ましいことです。
それと羊羮は椎名さんお手製ですな。『HiMERUくんにもよろしくっす!』とのことです」
「巽……椎名の物真似が壊滅的に似てないのですよ」
「おや、俺としては会心の出来だと思ったんですけど。物真似芸人には向いていないようですな」
「そうか……」
(目指していたのか? 物真似芸人)