孤独が嫌いだった。
雫が滴る夜が嫌いだった。
海の底へおいでと囁く声が怖かった。
幼少から、味方がいないことは知っていた。
小娘一人、他人にしがみつき、存在する許しが欲しかった。
音は夢でも続いている。
気を抜くと冷気が押し寄せて、自分の境界が曖昧になる。
しかし今はそこに、遠吠えが一つ。
「またご飯ですか」
いつも獣が熱をくれる。私を求めてくれる。
だから今の居場所は、貴方の隣がいいのです
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