だって可哀想じゃん?
こんなに顔可愛いのに、まだ童貞だなんて。
俺はちゃあんと治のこと好きだけど、侑の事も大事にしてるから。だって治の大事な侑だし。
「え、まじで言ってんの」
「なんでこんな事嘘つかなあかんねん」
「だって治はもう卒業しちゃったじゃん」
「べ、べつにええやろ!はよ捨てたからってなんやねん!」
俺の部屋で侑と治とだべっていた。
なんの話の流れだったかもう忘れたけど、経験人数を聞いていたら侑はまさかの0だと言う。
治なんて「えー、わからん。10くらい?」とか言ってたのに。
「侑女の子に興味ないの?」
「いや、別に……。AVで抜ければええし……」
「セックス気持ちいよ」
「自慢すんなや」
「する?」
「…………は?」
侑が俺の言葉を理解するまでにたっぷり5秒はあった。
「治、いいよね?」
「べつにええけど」
「はぁ!?いいわけないやろ!?」
治はわりと貞操観念がゆるゆるだ。多分経験人数もカウントしてないだけで10以上いる。その片割れの侑がなんでこんなにまともなのかよくわかんないけど。
「俺らとしたら後腐れないじゃん」
「いやあるやろ。お前ら付き合うてるし」
侑の言う通り確かに俺と治は付き合っているし、浮気もしてない。だって治とするのが1番気持ちいいから。
「でも侑とすんのは浮気に入んなくない?」
「遺伝子おんなじやしな」
「いやちゃうやろ!」
侑ツッコミキレてんなー。尾白さんばりじゃん。
「俺侑とならちゅーできるよ。ほら」
治を引き寄せてちゅ、ちゅと口付けを交わす。
目の前で繰り広げられ始めた友人と弟との痴態に侑は圧倒されているようだったが、目は釘付けになっている。
「いい?キスして」
治から離れて侑の顎に手を添えると侑がごくんと生唾を飲み込んで目を閉じた。
え、かわい。キス待ちじゃん。
そのままちゅ、と触れるとぴくんと肩を揺らす。舌で唇をとんとんとノックすれば小さく口を開けて。その隙間に舌を捩じ込むと身体を捩って逃げ出そうとしたから、キツく抱きしめて下を吸った。すり、と粘膜同士をこすり合わせれば侑は身体を震わせて。初めてのふれあいに感じているようだった。そのまま好きに口の中を荒らしまわって唇を離せばとろんとろんの顔になった侑がいた。
「ツムかわええ顔するやん」
「治にもおすそ分け」
俺の肩越しに侑を覗いていた治の顔も引き寄せてキスを交わす。くちゅくちゅと水音が響いて、治から施されるそれに夢中になってしまう。治は経験人数がアレなだけあってキスが上手い。侑のキスわけてあげるね、くらいの気持ちで治とキスしたのにすっかり俺が溶かされてしまった。
「ふ、角名もかわええ顔」
「は、ぁ……ほんき、だすなって」
####
なんかこの後
どっちに入れる?侑の好きな方でいいよ、って言うんだけど結局両方とも抱く侑角名、侑治 おねショタ(概念)のエロ
が見たい