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    ariariant_04

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    精神病当直医の👟と患者の🦊の話のプロット

    知人の紹介で一日だけ精神病棟の当直医としてやってきた👟 精神病棟と聞いて少し身構えていたが、出迎えたナースは害のなさそうな感じだし、1度目の巡回も特に問題なく終えて安心する 緊急の呼び出しがなければ仕事はないので当直室でゆったり過ごす
    夜中、ふとトイレに行きたくなる トイレは少し離れた所にある 当直室を出て少し歩くとうーうーとうめく声が聞こえる 声のする部屋を覗くと、顔の上半分を包帯で巻かれた男がいた 部屋は個室でネームプレートには名前がない 男は音で人が来たことに気付いたのか静かになる 👟はとりあえず話を聞こうと声をかける
    「こんばんは。僕は闇ノシュウ、ここの医者です。どうしましたか?」
    すると男は少し黙って短くうめいた もしかしたら言語能力に問題があるのかもしれない どうしたものかと👟は男をじっと見る 部屋が暗いため気が付かなかったが、男の包帯は、ちょうど目のところに血がにじんでいた これを変えてほしいのかもしれない そう思いナースに包帯を持ってきてもらおうと連絡する👟 けれど男はそれを引き留めるかのようにうめき、手をさまよわせる その仕草になにか引っかかるが、やってきたナースは対応に慣れているようで、あとは任せそこを立ち去る うめき声は廊下に反射して、👟の耳にこびりついていた
    ナースが戻ってきたら様子を聞こうとコーヒーを飲みながら待つ 少しして、疲れた様子のナースが戻ってくる 
    「お疲れ様です」
    「あぁ、👟先生」
    「患者さん、どうですか?」
    「落ち着いて、今は眠ってます」
    「それはよかった。すみません、全部お任せしてしまって」「いえ、あの患者さんは少し特殊で……むしろこちらこそ先にお知らせしておくべきでした、すみません」
    少し特殊、という言葉について気になったが、自分は今夜だけの当直医、あまり踏み込むべきではないだろう、と会話を終わらせる ナースはそんな👟をじっと見つめる 
    「なにか?」
    「……あの患者には、あまりかかわらないことをお勧めします」 
    曖昧に笑ってその場を去る👟 けれど当直室に戻った後も仕事をしていてもあの患者のことを考えてしまう なにか引っかかっているのだ 
    もやもやとした気持ちのまま夜も明けてきて、あと一時間程で交代という頃 早起きな患者さんは起きだしているようで物音が聞こえている 👟は、どうしても気になり男の部屋へ向かう 
    男は起きていたようで部屋に入ってきた👟にびくりとした 
    「おはよう、様子が気になってね。目の具合はどう?」
    声をかけたのが👟であることに気付くと、男はハッと息をのんだ そして手のひらを上に向けて👟のほうへ差し出す 
    不思議に思いながらとった男の手は、何故か👟にしっかりなじんだ 
    男は👟の手を自身の包帯に引っ掛けてそのまま下へおろした 
    「……そんな、どうして……」
    外された包帯の下からのぞいたのは光を失ったアクアマリンの瞳だった 
    両の目は👟を見ているのに見ていない ぼーっと遠くを見つめる瞳から血の涙が流れる 
    👟が耐えられず床に崩れ落ちたところでブラックアウト 
    顔半分に包帯を巻かれ口から血を流してうめく👟の姿が映って終わり
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    DOODLE精神病当直医の👟と患者の🦊の話のプロット
    知人の紹介で一日だけ精神病棟の当直医としてやってきた👟 精神病棟と聞いて少し身構えていたが、出迎えたナースは害のなさそうな感じだし、1度目の巡回も特に問題なく終えて安心する 緊急の呼び出しがなければ仕事はないので当直室でゆったり過ごす
    夜中、ふとトイレに行きたくなる トイレは少し離れた所にある 当直室を出て少し歩くとうーうーとうめく声が聞こえる 声のする部屋を覗くと、顔の上半分を包帯で巻かれた男がいた 部屋は個室でネームプレートには名前がない 男は音で人が来たことに気付いたのか静かになる 👟はとりあえず話を聞こうと声をかける
    「こんばんは。僕は闇ノシュウ、ここの医者です。どうしましたか?」
    すると男は少し黙って短くうめいた もしかしたら言語能力に問題があるのかもしれない どうしたものかと👟は男をじっと見る 部屋が暗いため気が付かなかったが、男の包帯は、ちょうど目のところに血がにじんでいた これを変えてほしいのかもしれない そう思いナースに包帯を持ってきてもらおうと連絡する👟 けれど男はそれを引き留めるかのようにうめき、手をさまよわせる その仕草になにか引っかかるが、やってきたナースは対応に慣れているようで、あとは任せそこを立ち去る うめき声は廊下に反射して、👟の耳にこびりついていた
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