北の勇ましき人々と不壊の氷について 山の薄氷/銀嶺を抱く火鼠/鋼龍カウンキパゴウンの守護する公国北方。山脈が大半を占めるこの地方の、最も高く険しい山の奥、夏も雪が溶けることなき銀嶺の頂きに、深々と雪の降り積もる氷河があります。
そこがカウンキパゴウンの生まれたところ。彼の本体。北の龍脈の奥地。かつてはマグマの沸き立つ噴火口だったそこは、今は内から光を発する氷が積み重なる、底のない洞窟になっています。
この氷が【霊鋼(たまはがね)】。カウンキパゴウンの霊力を凍てつかせた、決して熔けず壊れぬ氷です。
霊鋼は祈りによってのみ形を変えます。とはいえ、言葉では金剛不壊の霊鋼に響きません。ですので、鍛冶師たちは炎と槌で霊鋼に祈りを伝えます。
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