毒味厨房を覗くと、そこではドロシーがあーでもないこーでもないと、鍋を睨んでいた。
ギンタに振る舞うらしい。
ので練習しているのだが、戦闘ではトップクラスの実力者も、料理は手強いのか。
ずっと鍋を睨んで唸っている。
アルヴィスも少し調理をしようと思って材料を持って訪れた訳だが、ドロシーの料理が終わりそうにないので厨房に足を踏み入れた。
「誰っ!?って、どうしたのアル」
「順番待ってたのだが、終わりそうにないかなと」
そう言って彼は、皿を出してドロシーに笑いかけた。
「味見、貰えるか?」
「えっ!?」
対するドロシーはオタオタしている。
アルヴィスが料理が上手いのは知っている。
この間食べさせてもらったカレーは、めちゃくちゃ美味しかった。
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