間接キスとご褒美今日は一段と暑い。なんせ気温が過去最高記録を達成するほどの猛暑だからな。しかもマップはストームポイント。あんな日が通るような場所でやる運営どうかしてるぜ。そんなことを思っていたらバレルが声をかけてきた。
「よっ。暑そうだな〜!まぁなんせフルは分厚いマフラーしてるしな。俺はフルよりは薄着だぜ?って言っても長袖だけどなw」
「あんたが羨ましいぜ。こちとら戦闘マップがストームポイントだぜ?バレルは確かワールズエッジだよな?」
「そうなんだよ!あのマップ温暖差激しいがストームポイントよりはマシだな!」
「俺の前で言うなっ...っん」
喋っていると急にバレルがれ俺の口にアイスを突っ込んできやがった。
「そんなに試合前に喋ってたら熱中症になるぜ?アイスでも食って試合に備えな!」
「んっ...にしても突っ込む必要はなかっただろ!そのせいで髭がベタベタだぜ。」
「ったく、そんなに伸ばすからだろ?そうだ。そのアイス俺が食おうとしてたやつだからさ1口くれよ。」
「はぁ?あんたが入れたんだろ?」
「いいじゃねぇか!1口だけだから!な?」
「別にいいけどよ...」
「よっしゃ!いただきまーす!」
そういうとバレルは俺の持ってるアイスにかぶりつく。するとバレルはニヤニヤしながら
「フルと間接キスしちまった♡」
と言ってこっちを見てきた。
「な、別に言わなくてもいいじゃねぇか!」
「なんだよ顔赤らめてそんなこと言って。間接キスじゃ足りなかったか?♡」
「そ、そんなんじゃねぇけど。」
「そうだな、次の試合でチャンピオンとったらキスしてやってもいいぜ♡じゃ、頑張れよ!」
そう言いながらバレルは去っていった。
俺は少し熔けたアイスを持ちながら唖然としていた。あいつ、アイスに白色残しやがって...
〜〜〜〜〜〜〜
試合が始まり俺達はなんとか激戦区から生き残りいま残り部隊3になった。自分以外のパーティがやっている音が聞こえジップラインに乗ってその場所へ向かう。だが途中で気づかれてしまい仲間がダウンしてしまった。詰められてもう終わりかと思った時残り部隊が2になった。その瞬間頭の中でバレルの言葉が再生され俺は持っていたピースキーパーを握りしめ残りの2人に向かって発砲する。何とか全弾ヒットし今回のチャンピオンですと言うアナウンスがなる。表彰の後急いでドロップシップに戻りバレルを探す。いないなと思っていたら後ろからバレルに声をかけられる。
「ちゃんとチャンピオン取ったんだな!wそんなに俺のキスが欲しかったのか〜?」
「あぁ、ほら早く。キスしてくれるんだろ?」
「わかったって!そんなに見つめるなよ、目をつぶってくれ。」
「はぁ、しょうがないな。ほら。」
「んっ...ちゅっ...」
「...終わりか?」
「そうだぜ!ほらお前の好きな飲み物買ってきたからさ、飲もうぜ!」
「さすがだなバレル、どこで飲むんだ?」
そんな会話をしてる俺の口に白いファンデがついてることにドロップシップに乗ってる連中みんなにばれてる事を俺はまだ知らなかった。