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    Kopa_voya

    @Kopa_voya

    主に#brisugo を恒常的に吸いたい人間です、青春を謳歌していそうな2人。たまに👹をあげます。

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    Kopa_voya

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    👹👟(同業者?)
    仕事と戦っています

    緩い感じ

    平穏を望む昨日から長めの仕事が入っていてシュウもきっと疲れているだろうが、あまり休憩を入れる暇さえなかった。

    「シュウ、もし疲れたなら全然休んでもらってもいいからな」

    「いや、全然大丈夫だよ」

    正直その言葉に安心していた。シュウはいかばかりか自分より纏めたり状況把握がうまくてここまでの作業が割といいペースで進んでいるのもシュウのおかげだから。

    「でも、やはり少し顔色が悪いような…」



    そう言って手を伸ばしてくるヴォックスに無自覚にも少し頬を赤らめてしまうのが自分でもわかる。

    「いや!大丈夫、大丈夫だから!」

    その頬を隠すようにヴォックスの手を避ける

    あからさまに悲しそうな顔をしないでよ、なにかを期待しちゃうじゃん

    「それならいいが…」

    少しの間、ぎこちない空気が纏う

    「恥ずかしかっただけ…」

    「ん?なんか言ったか…?」

    ヴォックスはいわゆるパワータイプだよね。
    でもうちに秘めてる策略家、少し強引なところがまたいい。

    僕みたいにちっぽけなことで悩んだりしなくて判断はすぐに出す。そんな彼らしい「豪快さ」がいいなって、思った。

    ぁあ、まってこんなこと考えるなんて…少し暑いかも……

    あ、ダメだ…と思った時には遅くて
    自分の視界が歪んでヴォックスの後ろ姿が見えなくなっていく

    僕にはやっぱり君みたいなパワーは持てなかったみたい。自分の力量を少し見誤ってた。



    「シュウ…?起きたか…?」

    そうして、いつものもう慣れてしまった声がする

    「、ん、ごめん、起きた」

    「そうか、よかった」

    そこはどこにでもある普通の宿のようなところだった

    「そういえば、あの仕事は…」

    「終わらせたぞ。手間かけたな」

    そういうとヴォックスは僕の頭にポンと手を乗せる

    「そうなんだ。ありがとう。」

    このドキッとかいう感情をひた隠すように、冷静な返事をする

    「「………」」

    仕事中はそのことさえ話していればいいから会話は途切れないけど、こうなるとやはり2人とも黙る、でもこのぎこちない感じがすごく新鮮で僕ららしくて好きだったりもする、お互いがお互いのことを探り合ってるような感じがして、ヴォックスも、この間だけは僕のことを考えていてくれているはずだから




    「僕のせいで、ヴォックスに迷惑をかけたと思うし、何か今からできることないかな…?」

    そう言って徐に立ち上がるシュウ

    「わっ!」

    思った通りまだ立ち上がるには早くて少しよろけてしまい、咄嗟に左手を出す

    「「わっ!!!」」

    そして、さらに2人分の驚きが重なる


    不覚にも自分の手の甲にシュウの唇が触れたからだ


    「ご、ごごめん」

    「わかったわかった、もう謝らなくていいから、そのままもう少し休んでいてくれ、借りなら、これで……返してもらうから」





    そうして先程僕がキスしてしまった手の甲にヴォックスはちゅっ、とキスを落とす

    にひひと笑うあなたは何よりも悪魔で

    「ちょ、ヴォックス!!」

    「シュウ、ようやく俺を見てくれたな」

    「はっ…?何言ってるの?それよりなんでそんなこと…!」

    「したかったからしただけだ。」

    こういうところだよ、豪快なのは

    「ねぇ、僕は、いつもヴォックスのこと見てるよ。」

    「そうなのか?俺が気づいていないだけ?」

    そうだよ、気づいてないだけ。

    「俺は気づいていたぞ、お前のこと」

    「はっ…?」

    「シュウが体調不良だってことにも気づいてた。でも、シュウが大丈夫だっていうからな。」

    「そこは豪快に休ませてくれたりしないんだ」

    「なんだ…?」

    「ふふっ、なんでもない」

    「助かってるんだよお前という存在に」

    今はそれがどう発展していくのかはわからない。

    愛すってなんだろう、好きってなんだろう

    この好意はどの瞬間からなのだろう

    なぜ憶えていないんだろう、いつのまにか目で追っている、あなたとの日々を大切に生きている

    「ねぇヴォックス、どうして僕と間接キスしてくれたの?」

    ヴォックスは少し困った素振りを見せてそうだなぁ、とサラサラとした髪の毛をさわる

    「理由をつけるなら、シュウがキスしてくれた、その手の甲が愛おしいと思ったからかな」

    「手の甲が愛おしいんだ?」

    ニヤリとこちらも言葉を返す

    「愛おしいシュウが俺の手の甲にキスをしたからその手の甲が愛おしくなったってことでいいのか?」

    「なにその疑問形」

    彼のいつもとは違う煮えたぎらないその姿にむすっとすると

    「ははははっ」


    この愛おしいが、ヴォックスが僕のことを大切にしていてくれてるっていうことは僕にはわかるんだ、それが分かるだけでもどこかにいる鈍感な主人公よりはいいでしょ?



    シュウは頭が悪くない。
    だから、それが何かしら、の形には残らないけれど、相手の心に引っ掛かりを与えるような、何ていえば良いんだろう、都合よく俺のことを理解してくれる、そんな感じ、そう、そう思っている。その彼の存在に安心している。心から。何かを安易に変えようとするのではなくて今ただあなたのそばにいたら良い。





    『今はただ、それでいいと。それが1番健やかで、安心していると感じたから。』
















    なんか、どっちでも取れるようにしたいなぁって思って書いたんですけど、伝わってるかわかりません。

    まだ付き合ってなくて付き合いたいけど、お互いの気持ちを探り合いながら、でも少し強引さのある👹みたいな感じ…?(でも好きじゃなかったらそんなことしないよな😏😏)

    もう付き合ってて、今のこの幸せを噛み締めている感じ

    の2つ〜と思ったけど読み手からしたらどっちだと思ったんだろう…気になる。
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