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    plenluno

    @fullmoon0908

    主に元相棒の畑を耕す字書き👨‍🌾
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    plenluno

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    泣けないアシストロイドは誕生日の夢を見るか。

    ネロさん誕生日おめでとうございます!!!
    色々あって大遅刻ですが、パラロイのブラネロでお祝いさせていただきます!
    ブラッドリーがネロと出会った日をお祝いしようとしてジタバタする話。
    視点の切り替わりごとに章区切りをしていて、全8章になります。
    誕生日要素ふんわりな感じで、温めてたネタをちょこちょこ昇華した仕様になりましたが楽しく書けました😊

    #まほや腐
    mahoyaRot
    #ブラネロ
    branello
    #ネロ生誕祭2022
    neroBirthdayCelebration2022
    #ネロ誕生祭2022
    neroBirthdayFestival2022

    アシストロイドの落涙

    ザザ…とノイズが走り、ざらついた視界でアシストロイドとしての「死」を認識する。
    自分が何のために生きて、この死に何の意味があるのか。
    そもそもアシストロイドにとっての「生」「死」とは何なのか。
    たとえ自分が「心」など、「感情」など持たない身の上でも、今際の際にそれらについて思考するくらいは許されたいものだ。
    そうだな、自分は元はといえば調理や給仕を行うために設計されたのだから、調理や給仕が自分にとっての「生きる目的」、ということになるだろうか。
    だとしたら。
    ――最後にもう一度、俺の作った飯を誰かに食べてもらいたかったな。
    ぽつりと呟いた言葉はもはや意味をなさない雑音に等しかったが、決して無意味ではなかった。
    「――ん? てめえ、まだ生きてんのか?」
    この男には確かに届いたのだから。




    そんな出会いから3ヶ月ほど。
    あのときネロの声を拾い上げた男――ブラッドリーは今やネロの新しいオーナーであり、職場の上司でもある。
    ネロはブラッドリーが署長を務めるフォルモーント・シティポリスで、人間の警察官として働いているのだ。
    アシストロイドの「心」――カルディアシステムが搭載されているとはいえ、アシストロイドだとバレないよう人間のフリをしながら働くのはなかなか骨が折れる。
    流石に同僚の前で部品の接合部を見せたり損壊したりはしないように重々気をつけているが、ふとしたきっかけで気づかれそうになることがここ3ヶ月だけでも度々あった。
    以前カルディアシステムのせいで胸が光っているのをカインに見られてしまったときは、0.1秒間全システムが全力を挙げて思考した末に、光る紋章はブラックライトタトゥーだということにしてなんとか凌いだ。後でオーナーから「もうちっとマシなごまかし方できねーのか」と小言を言われたが、そもそも感情が昂ぶるたびに胸が光ってしまうのがどうかしている。ガルシア博士にはクレームを入れねばなるまい。
    まあでも。日々の苦労に対する辟易以上に、自分が作った飯を美味そうに食べる男との生活は悪くないとネロには思えた。




    「お前、誕生日いつだよ」
    「………?」
    晩酌の流れでブラッドリーが尋ねると、ネロは質問の意味が分からないといった風に首を傾げた。
    「あー、アシストロイドだから製造年月日か? まあ何でも良いけどよ」
    ブラッドリーの言葉にようやく合点がいったようで、ネロはあぁそれなら、と肩をすくめて続けた。
    「俺は頭部以外のほとんどのパーツをいじられてるから、製造日なんてあってないようなモンだよ。メモリーだってあんたに拾われたときに初期化されたし」
    何でもないような顔で言うネロの顔をブラッドリーはじっと見つめていた。穴が開きそうなほど見つめられて、ネロが気まずそうにしだした頃にブラッドリーはニヤリと笑んだ。
    「9月8日」
    「え?」
    「てめえの誕生日。俺たちが出会った日だ。しっかりメモリーに刻んどけよ」
    ネロの肩に手を置いてそう告げるなり、寝室へ引っ込んでしまった。
    微かに瞬いた百合の示す「感情」がネロにはわからないまま、夜が更けていく。




    「よし」
    2人だけの宴の準備が整い、ブラッドリーは満足げに息をついた。
    ごちそう、つまみ、うまい酒。冷蔵庫には贅沢にフルーツの乗ったケーキ。
    注文した料理はネロが作るものには遠く及ばないが、今用意できる極上のものを用意できたはずだ。
    今日はネロの誕生日…もとい、ブラッドリーとネロが出会った日。
    ブラッドリーは職権をここぞとばかりに濫用して、わざとこの日を非番にした。
    すべてはネロとの記念日を祝うため。
    一方のネロは通常通り出勤しており、帰ってきたところをサプライズで祝う算段だった。
    いくら非番といっても要請があればすぐさま出勤しなければならないため、いつ要請があるかとひやひやしていたが、この分なら何事もなく済みそうだ。着々と届きつつある報告書には、取り立てて重大な事柄はない。ネロももう少しで仕事を終えて帰路につくはずだ。
    ドアの前でクラッカーを構えて待っていてやろうか。帰ってきた瞬間ぶっ放してやったら、あいつどんな顔をするだろう。
    カルディアシステムを搭載して1年、ネロは拾った当初よりも格段に表情豊かになった。最近のネロはそんな顔もできたのかと思うほど複雑な感情を帯びた表情をするようになり、ブラッドリーは今夜のサプライズでネロがどんな顔をするのかが楽しみだった。
    ネロの反応を想像してほくそ笑みながら、機嫌よくネロの帰りを待っていたところに、端末の通知音が響いた。
    「ブラッドリー、非番のところすまないが緊急だ! 応答してくれ!」
    「敬語と呼び方」
    「じゃなかった、してください、ボス!」
    明朗快活、上司に対しても馴れ馴れしい赤髪が嫌でも頭に浮かんできて、ブラッドリーは嘆息する。
    「何があった」
    「ハイクラスの居住区にある宝石店で強盗が発生、犯人は下町エリア方面へ逃走中!」
    「他の奴らはどうした」
    「ネロたちは別の捜査に駆り出されてる。強盗犯はアシストロイドみたいでみんな手こずってて、とにかく人手が足りないんだ」
    どうやらサプライズパーティーも一筋縄ではいかないらしい。ブラッドリーは舌打ちをして低く唸った。
    「……30分で片ァ付けるぞ。後始末はてめえらでやれよ、異論は認めねえ」
    「了解、座標と逃走ルートの予測を後で送信する」
    「あと、このことネロには言うんじゃねえぞ」
    「なんで」
    「なんでもだ。ネロに問い詰められたら家で待っとくように言っとけ。署長命令だからな」
    ブラッドリーは言うだけ言って通話を切ると、逃走者の座標を確認して制服を羽織り、部屋を飛び出した。




    今日は終業ギリギリまで業務が立て込んでいて帰りが遅くなるかと思ったが、結局いつもと変わらない時間にネロは帰宅した。ガチャガチャと扉を開くと、玄関もその先も真っ暗だった。
    今日、ブラッドリーは非番のはずだ。非番である日のこの時刻、オーナーは家にいることが多いとログが告げているが、一時的に外出しているのだろうか。それ自体は何らおかしいことではないので、ネロは何とはなしに玄関を抜け、リビングの戸を開けた。
    電気をつけると奥の寝室のドアが全開になっていて、ベッドの上にはブラッドリーの服が散らばっていた。加えて、いつもあるはずの場所にブラッドリーの制服がない。
    急な出動要請か? だがそれならネロにも連絡がないとおかしい。
    最後の仕事の最中に強盗犯が逃走したとの通報が入っていたが、追跡はカインたちが向かったはず。…なんだけど。
    ネロは思わず頭を抱えた。人間のフリをするにあたって持たされた端末は使わず、直接ブラッドリーへ連絡するも応答はない。次いでカインにかけようとしたとき、手の中で端末が震えた。噂をすれば、カインだ。
    「ネロ! 今どこにいる?」
    「どこって、家だけど」
    「下町エリアまで出てこれるか!? ボスが…」
    「何かあったのか」
    カインからボスの名が出て、ネロは血の気が引くのを感じる。食い気味に返した声が焦燥を帯びた。
    「わからない。ブラッドリーに要請して強盗犯の対処にあたってもらってたんだが、ブラッドリーを含む仲間の誰とも無線が通じなくなって…。ボスからはネロに言わないように言われてたけど、犯人はアシストロイドだし戻りも遅いから、少し心配になって連絡した。ボスなら大丈夫だと思うが今から確認に向かう。ネロも来てくれないか?」
    「あ、ああ…」
    ちょっと待った。ブラッドがカインに口止めした? 何で? 俺に捜査に加わってほしくないのか? そんなに俺が頼りにならねえかよ…!
    考えてると沸々と怒りがこみ上げてきた。
    「すまない、ネロ」
    生返事と沈黙をどんなふうに受け取ったのか、カインは申し訳無さそうに謝る。
    「………いや、あんたは悪くねえよ。すぐ追いつくから向かっててくれ」
    ああ、とカインが応えるのを聞いてからネロは通話を切った。




    通話を終えたネロはテーブルを横目に見た。
    揚げ物ばかりのオードブル、リボンがかかった赤ワインとシャンパーニュ。
    まるで今からパーティーでもするかのような状態に首をひねる。今日は何か特別な日だっただろうか。ブラッドリーのパーソナルデータを参照しても該当はなく、シティポリスとして大きな仕事の前後であるというわけでもなかった。
    ひとつだけ、思い当たる節がないわけではないけれど、
    「………まさかな」
    ネロは自嘲するように笑い、浮かんだ考えを振り払う。変にそわそわして違ったときに肩透かしを食らうよりか、初めから期待なんかしない方がましだ。それに、あんな前のことあいつはケロッと忘れてるに違いない。
    そんなことより今はブラッドリーだ。ネロは着の身着のまま部屋を出た。




    「待てオラァ!!!」
    逃走者は下町エリア特有の狭くて入り組んだ路地を器用に駆け抜けていく。
    ブラッドリーたちも、パルクールのように周囲の構造物を利用しながら付かず離れず食らいついていた。
    人間より脚が速いアシストロイドにとっては、ハイウェイなどの見晴らしの良い直線でスピード勝負を挑むのが最善なはずだが、わざわざ下町エリアを選んだのには何か理由があるのだろうか。
    訝しむブラッドリーは端末に表示された地図を見て小さく歯噛みした。
    この先には市場がある。逃走者はスピードを犠牲にしてでも人混みに紛れて逃げ切る気か、どうしようもなくなれば市民を人質に取る可能性もある。どちらにしろかなり厄介だ。
    「ノアとジェイクは左から、カーターは右から回れ」
    「「「了解」」」
    ブラッドリーは無線で部下に指示を出し、逃走者を回り込むように配置した。
    ブラッドリーの指示も仲間の動きも悪くなかったが、あともう少しというところで逃してしまう。
    相手の身体能力・演算能力ともにこちらより上手のようだ。
    「オーナーはあのお人形さんにいくら積んだんだか」
    ブラッドリーは半ば呆れつつ、頭では次の手を練り上げる。念のため応援も呼んでおいた。
    さっきは捕まえることを主目的に作戦を組んだが、次は逃走者を袋小路に誘い込むことに注力した。
    行き止まりに追い込まれた相手はポリスから逃げるのが鬱陶しくなったらしく、追手を無力化する方向へシフトしたようだ。テーザー銃を構える警官にも臆さず、着実にひとりひとり無力化していく。
    ブラッドリーがなんとか視認できるほどの高速で、逃走者が迫る。右手を蹴り上げられテーザー銃が手を離れていったが、自身を気絶させんとする攻撃はなんとか躱した。掠めた拳が薄く頬を裂いた。
    ブラッドリーは舌打ちして体制を整える。こちらは防弾チョッキを纏っているがほぼ丸腰で、相手は相手でおそらくもう武器は有していない。
    こうなればもう1対1のステゴロだ。
    しかし、片やアシストロイド、片や人間。人間であるブラッドリーはスタミナや瞬発力に限りがあり、身体のパーツに替えがきかない。必然的に不利である。
    「しゃらくせえ、な!!」
    ブラッドリーは初めこそ躱すことを重視して動いていたが、体力の残量も考えて徐々に攻勢へ移った。動けなくなるほどの攻撃を喰らわなければ、良い。相手の攻撃の見極めはできているつもりだ。
    相手がほんの少し体制を崩す。
    ブラッドリーはガラ空きの左脇に構わず、右腕を大きく振り上げた。向こうも空いた左脇めがけ、最適化されたコースで右を食らわせようとしてくる。
    肋骨数本は確実にいっちまうだろうが、こっちもそのくらいで取り逃すほどヤワじゃねえ。
    もうすぐ応援が来る。確実に一発食らわせてお縄につけてやる。
    紅い瞳をギラリと光らせて肉薄した瞬間、こちらに殴りかかろうとしていた相手が眼の前から忽然と消えた。




    消えた、ように見えた。
    正確には、左から猛スピードで突っ込んだ何かに逃走者が吹っ飛ばされたのだ。
    「は………?」
    ブラッドリーは振りかぶった右腕を止めてしばらく呆気にとられていたが、だんだん状況が飲み込めてきた。
    逃走者は視界の隅で伸びていて、応援に駆けつけた数人の部下の手でマナプレートの抜き取りなどの作業が行われている。
    そして、たった今そいつを伸した張本人――ネロはブラッドリーの目の前でゆらりと身を起こしていた。ハーフアップにした少し長い灰青を揺らしながらつかつかとブラッドリーの方へ近づいてくるが、顔を伏せていて表情は伺えない。
    ああ、相当怒ってやがる。と気づくと同時、ネロに胸ぐらを掴まれた。琥珀に群青を浮かべた瞳が前髪から覗き、いつにも増して鋭くブラッドリーを射抜く。
    「――馬鹿野郎!!! てめえ、連絡の1つもよこさねえで何やってんだ! バイタルサインは確認できてたけど何度連絡しても応答しねえし、カインたちに口止めして妙な気遣わしてんじゃねえ!」
    「お、おいネロ、落ち着け」
    ブラッドリーは両手を顔の位置に上げて降参のポーズを取っている。目の動きだけで周囲を見ると、ネロのあまりの剣幕に部下たちは呆然としていた。
    「落ち着いてられるかってんだ! 大体、アシストロイド相手に独りで、それも殴り合いなんて死にてえのか!! さっきの1発もらっただけで死んでたかもしれねえんだぞ! んっとにてめえは何度言ったって聞きやしねえ! 俺前言ったよな!? こういうときは俺を――」 
    「分かった、分かったから。やめとけ、それ以上は」
    ブラッドリーがネロの震える手に自らの手を重ねて囁くように言うと、ネロははっと我に返って力を緩めた。これ以上は流石に、ネロがアシストロイドであることがバレる。周囲に背を向けているから良いものの、胸の光も微かに漏れ出していた。
    ネロは気まずそうに目を逸らして、2回深呼吸した。ブラッドリーの襟を掴んだままの手に少しだけ力が入る。
    「ブラッド」
    「おう」
    「無事でよかった」
    ネロの声は震えていた。




    後始末はすべて部下に任せ、2人は家路を辿る。
    ネロはひと言も喋らず、いつもより少し速い歩調でブラッドリーより少し先を歩いていた。
    空気が重い。
    今回ばかりは自分が全面的に悪いという自覚があるからこそ、ブラッドリーは敢えてこの空気を一身に受け止めていた。
    ブラッドリーが耐えきれずに、ネロに話しかけようとしたとき、
    「ブラッド」
    ネロが唐突に立ち止まり、沈黙を裂くように名を呼んだ。
    「何でこんな…、俺に隠して危険に首突っ込むような真似、したんだよ」
    「それは、」
    ネロはブラッドリーに背を向けたまま、傷ついたように顔を背けた。
    アシストロイドは泣かない。涙腺が標準搭載されていないからだ。
    ネロも例に漏れず涙を流すことはない。しかし、ブラッドリーには、微かに見えるネロの横顔が、震えるネロの声が、泣いているように思えた。
    「何で俺を呼ばなかった。俺は役に立たねえか? そんな、…っ、俺が、邪魔かよ」
    「っ、違う!」
    それだけは、違う。
    ブラッドリーは早足でネロに近寄り、ネロの手首をつかんだ。
    「なぁネロ」
    「…………」
    ブラッドリーは何も応えないネロの腕を引き、シリコン製の身体を半ば強引に腕に閉じ込めた。
    「俺はてめえが邪魔だと思ったことなんて一度もねえ。今日のは、その…、訳があって言わずに出たし、途中で端末がおシャカになって連絡できねえしで散々だったけどよ」
    「なんで言わなかったんだよ」
    ネロは探るような目でブラッドリーを見つめた。
    「…サプライズ」
    ブラッドリーはバツが悪そうに顔を歪めて言った。
    「…え?」
    「今日、お前誕生日だろ。メモリーに刻んどけっつったんだから忘れてたとは言わせねえぞ。サプライズして驚かしてやろうと思ってたんだよ! さっきのだって、てめえが帰ってくる前に片付けるつもりだった。せっかくわざわざ非番にして準備したってのにあいつ、手こずらせやがって…。ほんとカッコつかねえ…」
    ブラッドリーが苦々しげに項垂れた途端、ネロはにわかにそわそわとし始める。
    「なっ、えっ、じゃあ、あのテーブルのやつって…?」
    ブラッドリーは、んだよもうバレてんじゃねえか、と大きなため息をついて、ネロを抱く力を強めた。
    「遅くなった。誕生日おめでとう」
    ネロの肩がぴくりと跳ね、金瞳が輝いた。




    「どっちにしろそれだけじゃ栄養偏るし、ついでに何か酒に合うもん作るよ」
    ネロはそう言ってキッチンに立つ。
    これではどちらがもてなされる側なのだかわからないが、ネロは祝われてばかりではなんだかムズムズして仕方がないのだ。
    ネロは慣れた手つきで何品か追加で作り、オードブルの揚げ物を揚げなおして食卓に運んだ。ブラッドリーは野菜を見てげんなりしていたが、ネロの誕生日と今回の無茶に免じて受け入れたようだった。
    「乾杯」
    チン、とグラスをつきあわせて、お互い机上の料理に手を伸ばした。
    「美味い!」
    屈託なく笑って次のひと口を頬張る男を、ネロは頬杖をついて見守る。
    「……ありがとな」
    ごく自然と口からこぼれ落ちた。普段から見ている光景なのに、今日のは特別に見えたのだ。
    そしてこれまた訳が分からないが、胸がいっぱいで、熱くて。
    ブラッドリーはネロの顔を見てガーネットの瞳を丸くし、ふはっと破顔した。
    「今度は嬉し泣きかよ! 忙しいやつだな」
    頭をぐしゃぐしゃとかき回されながら、ネロも笑った。
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