Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    asora_kurou

    @itijiku_0520

    現在、低浮上でございます。
    何かありましたらTwitterの方にご連絡をください。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 7

    asora_kurou

    ☆quiet follow

    #クロスオーバー
    crossover
    #FGO
    #呪術廻戦
    jujutsuKaisen

    始まりは永遠になりう引き入れられた異客人引き入れられた異客人
    ようこそ異世界の客人、ここは呪われた世界だ


     藤丸は今日も、クエストをこなし、疲れ果てては眠るを繰り返す…。そのとある一日の夜の時だ。少しづつ小さく、毎日毎日何かがすり減っていく、そんな気がする。だが今は、 異聞帯を修復していかなければならない緊張の日々が続いていた。
     しかし、少しは落ち着けるようなことがあってもいいんじゃないかと思い始めている。

    「そういえば…」と一人で呟く。
    「俺が、カルデアに来る前に結構明るい後輩がいたなぁ」とボヤいている。
     藤丸が小学学生の頃だっただろうか。東京から遠い場所でとある後輩と関わっていた。関わっているというより遊び仲間のような関係だった。夏休みに家族と宮城県仙台市に遊びに行ってその時に会って一緒に遊んでいたが、もう四年くらい前の記憶だからもしかしたら相手は覚えてないかもしれない。
    「会っていたって言っても片手で数えられるくらいだから…」
     細かいことは覚えてはいないが、小学校高学年の時からの付き合いだったはずだ。
     しかし、中学二年からは仙台に行けなかったから流石にもう覚えてはいないだろうと思っている。
    「まぁ、俺もカルデアに行くって決まってからは忙しかったしなぁ…でも、せめて話はしたかった。アイツ元気にしているかな?」
     思い出に浸り懐かしんでいるが、カルデアの外は何も無い真っ白な状態だ。面影など何も残してはいない今の世界。広そうで狭い様な、なんとも言えない現状だ。ここまで様々な事を体験した。

     命の危機や、どう見てもあり得ない出来事、別れや悲しみ。藤丸が背負ってはいけないものを沢山に背負ってしまった。まだ、幼かった藤丸は最初は生きる為で相棒マシュの為だった。今も、ただ生きる為にカルデアと一緒に行動する。たとえ荊棘道だとしても……
    (けどまぁ、そう考えても仕方がないか。今日はもう寝よう。明日も沢山やる事があるから。)
     布団に潜り、瞼が重くなっていくのを感じながら深い眠りについていく…。そこに人影があったにも関わらず。
     関係者以外は入ることはできない。いや、もう外は何もない世界なのだから関係者以外、入ることはない。しかし、この人物は侵入し藤丸のいるマイルームに入ってきた。顔に二箇所傷がある人物。不法侵入なはずだが、サーヴァントは誰も気づかずそして藤丸自身も気付く事なく落ちた瞼はもう開かない。

     サーヴァントとは、聖杯戦争にて召喚する英霊の事である。基本は過去に英雄や名が知れ渡った者が召喚に応じるのがだか、時にはありえない召喚が行われたりもする。そして、人間の遥か上の強さを持つ者達。戦闘機などでは太刀打ちはできない。また、七つのクラスがある。セイバー、アーチャー、ランサー、キャスター、アサシン、ライダー、バーサーカーだ。それぞれに相性があり、真名になぞった己の戦い方や作戦、性格で戦況が変わっていく。そして、真明は弱点でもある…。
     
     聖杯戦争とはなんでも願いを叶えてくれる器があり七人のサーヴァント、そして七人のサーヴァントのマスター達が参加する殺し合いである。
     それが本来の聖杯戦争でサーヴァントが召喚される条件である。しかし、藤丸の時は人理の危機という事やマシュの盾、レイシフトをした時に出来た縁、協力でここまで来れた。とても過酷で困難な道の終わりは終止符を打たれるはずがそこで終わらず。しかも、己のいた場所から追い出されまた、困難に巻き込まれた。今もまだ旅の途中なのだ。
     その途中の矢先に疲れ果て寝てしまった藤丸の前に訪れた人物はカルデアからすれば招いていない客人だ。これは夢なのか現実なのか今はまだ区別がつかず日々が過ぎていくだろう。
     
     目が覚めるとそこは路地裏、周りを見渡した感じでは現代のようだった。
    (あれ?またレムレム睡眠に入ったか?サーヴァントの記憶?じゃなさそう…)
     サーヴァントの夢を、藤丸は観ることがある。大体は時代背景でどの人物かわかることがあるのだか、この時代はなんというか…現代に近しい。どう見ても自分が本来いるべき時代ではないかと思うほどだが、とても懐かしく感じてしまう。だが、警戒心は解いてはならない。何が起きるか分からないからだ。
     ここは何かがおかしい、と思い焦りながらダ・ヴィンチに連絡をしようと試みるが、繋がらない。左手首にある通信機を、何度も触っても反応も起動もしない。
    「(どうなっている⁉︎)」
     このままでは、敵に遭遇するかもしれない!焦りが募り始める。だが、ここで冷静にと我に帰り一度深呼吸。よくよく考えれば…いつものことでは?と思いとりあえず心を落ち着かせていく。今までの体験、経験した事を活かしてきた。まずは慌てない事が大事。ハロウィンを忘れるなと澄ました顔でいる藤丸。
     冷静を取り戻し、ゆっくり周りを見渡す。路地裏には人影はなく、ゴミが散らかっているくらいだと思う程度だった。大通りを見ると普通に人が歩いている。
     平和な風景で日常だ。久しぶりにこのような光景を見たからなのか、やはり、懐かしく感じる。その影響か眩しいくて一瞬目を細めてしまう。しかし、何かしなければ情報もこの状況も打破しない限り現状は変わらない。
    「(とりあえず情報収集だ。)」
     大通りに出ようとしたその瞬間。
    「(⁉︎)」

     突然背筋が凍るような寒さを感じる。先程まで感じることがなかったあり得ないほどのプレッシャーだ。さらに背筋に冷たいものが走りナニかが背後からこちらを見ているようだ。今まで、様々な敵と戦ってきたがこの感じは初めてだ。得体の知れないナニかなのかも知れない。
     ゆっくりと背後に目を向ける。そこにいたのは…やはり得体の知らないモノだった。影が這いつくばるように、それはこちらを見てそして、影から身体を出そうとしている。それは本能で感じ取った。
    「(逃げなきゃ‼︎)」
     大通りに出てしまっては一般人を、巻き込むかもしれないので、壁を使いしナニかの後ろへ移動して全力で走っていく。できる限り遠くへ。
     今より人の気配が無い場所に移動してサーヴァントを呼ぶ。頭の中で、考えながら脚を止めずに移動をしていく。しかし、今までも沢山走り続け鍛えられた脚でもナニかは追いつきそうな勢いだ。一般人がいるとわかったからこそ、撒くわけには行かないだけどいや、これでは撒くどころか追いつかれてしまう。
     充分な距離を取らないと詠唱は時間がかかってしまうのだから。しかし、このままではサーヴァントを呼ぶことが出来ない。そもそも、通信機が使えずマシュにも繋がらない為サーヴァントを呼べるかどうかも怪しい。
     どうすると考えていると、横で勢いよく誰かがすれ違う。
     藤丸の後ろはナニかしかいない、今、すれ違った人はもしかしたら…
     あってはならない。一般人が死んでしまうかも知れない。それは、阻止をしなければ。
    「(今の人が大変なことになる!)」
     走るのをやめ、後ろを振り向き藤丸は叫ぶように言い放つ。
    「危ないからそこから逃げ
     気づくとそのナニかは、少しづつ消えていた。
     藤丸は起こった出来事が理解できなかった。消えていくナニか。ほんの少し見るのが遅かったら更に理解ができなかっただろう。何故なら、今、横を通り過ぎた人はこのナニかに対して対策を知っていたのだから。そこを見ていなければ突然ナニかが居なくなっているように見えるから。
     通り過ぎた人はこちらを振り返り優しい声で聞いてきた。
    「大丈夫か?」
     藤丸は、驚きが隠せず声が裏返ってはいと返事をしてしまった。だか、その人の顔を見ると見覚えがあった。
     それは、約四年前に遊んでいたあの後輩だ
     あれ?何故、後輩がここに?ここ、仙台なのか?
     困惑が隠せないまま藤丸は、その後輩の名前を呼んだ。
    「虎杖?」
     虎杖と呼ばれた青年は、驚いた顔をしてこちらを少しじっと見つめた後に、思い出したと大声で言ってきた。

    「藤丸先輩!?マジで!なんでここに?」
    「虎杖こそなんでここにいるんだ?ここは仙台じゃなさそうだけど…」
     お互い困惑していた。お互いがお互いに、聞きたいことは山積みだろう。何故?どうして?と恐らくその質問が出ると思われる。
     だが、藤丸が聞きたいのは今のナニかとこの現状だ。今のはなんなのか、ここはどこなのか。
     不安しかないが、顔見知りがいるだけでこんなにも安心できている。よかったと、心の中で安堵していると虎杖が口を開き。
    「とりあえず移動しねぇ?ここじゃぁゆっくり話せねぇし」
     と提案してきたので、それもそうだね、と言いひとまずは虎杖の後をついて行く。
     安全な場所を見つけたと思いたい。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works