Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    mkz_0503

    @mkz_0503

    mrfs兄弟多めのDC垢

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 9

    mkz_0503

    ☆quiet follow

    mrfs兄弟で夜中に書いたもの、次からえっちパート入るけどいつ完成するかは謎

    吸血鬼な兄をお世話する弟ペタペタと廊下に響くスリッパの音_景光は兄である高明を起こすために部屋へと向かっていた。そっーと開けた扉の先には呼吸によって規則的に浮き沈みする毛布。その中で兄は眠っている。最初はぽんぽんと優しく毛布越しに叩いてみるが案の定起きない兄。声を掛けても反応なし。ここまではまだ想定内。吸血鬼である兄は朝が弱いのだ。ふわふわの毛布を剥がそうとするともぞもぞと動き引っ張り返して毛布に顔を埋める姿は可愛らしい。いつもの凛とした姿の面影がないぐらい子供っぽいことをする兄につい頬が緩んでしまうが朝ご飯は食べて貰わないといけない。吸血鬼であるが故に日光浴や外で遊ぶことも簡単ではない兄にはしっかりとご飯を食べて健康でいてもらわないと…それにこのままでは折角作ったご飯が冷めてしまうので半ば強引に毛布を剥がす。それによって肌寒くなったのか宙に手を伸ばすも毛布は剥がしてしまったので掴めない。そこでようやく半ば不機嫌そうに兄が目をうっすらと開ける。


    「おはよう兄さん。ほら、早く起きて朝ご飯食べないとこのままだとお昼ご飯になっちゃうよ?」

    「……ん」



    それで起き上がったもののまだ寝ぼけてるのかコクッと頷くだけで危なっかしくふらふら舟を漕いでいる兄。このまま倒れてベッドの角に頭をぶつけると危ないので背を支えながら立ち上がらせる。手を繋いでスリッパに履き替えさせてはペタペタと音を鳴らしながら後ろから付いてくる兄が雛鳥のようにとてもかわいいが一旦胸の中にしまってリビングへと向かう。

    若干目が冴えてきたのか自分から椅子へと座りご飯が出てくるのを待っている。なんとなくぽへと気の抜けたような顔をしてるのは気のせいだろう。今日作ったご飯を並べて"いただきます"と言ってからもぐもぐと一緒に食べていく。自分の定位置は兄のすぐ隣。昔は向かい側に座っていたけど朝のときは食事中でもうとうとしていて酷い時は頭から料理に突っ込みそうになることもあったのですぐに対応できる位置に座るようになった。いつも優秀な兄のちょっとした抜けてるところをお世話出来るのは嬉しいので悪い気はしない。寧ろ楽しい。あーん、とするとパクッと食べてくれる。

    食後のコーヒーも飲み終わってから食器を片付けてまた寝室へと手を引っ張り向かう。先程よりはちゃんと着いてきてくれるがまだ足取りがおぼつかないところがある。着いてから自然とベッドの方へ向かおうとする兄をずるずると引きずって服を着替えさせる。二度寝させたら仕事があるのに次起こすのがもっと大変になるからだ。寝れなくてまた不機嫌そうになるがスルーして着替えを手伝う。服は"景光に任せる"と言われたきりこの着替えは兄を着せ替え人形にする時間みたいになっている。今日はコルセットにフリフリの袖と黒を基調にしたゴスロリ服若干吸血鬼要素も含ませたデザインがとても綺麗である。下は勿論膝下までのふんわりスカート。兄が特に文句を言ってこないので問題はない。

    着替え終えてから一枚写真を撮りふふーんと鼻歌を歌ってつい上機嫌になりながら書斎へと連れていく。兄の仕事は基本書類仕事しかない。兄が日光が苦手と多少ぼかしてはいるが職場の人にも通達済みで捜査などどうしてもというときはオレが同行することを条件に許可している。手を引いてそっと椅子に座らせてから兄の寝起き度()をチェックする。起きた時に比べるとだいぶ凛とした雰囲気が戻ってきているので大丈夫と判断してから自分も仕事へと向かう。何かあればすぐに呼んでね、と伝えてからその場を後にする。自分の退勤時間は不安定だが兄に呼ばれたらすぐ飛んで行くしそこまで苦労することもない。




    _時は流れ、いつも通りの業務を行ってから足早に退勤する。ガチャと玄関を開けると"おかえり"と大好きな兄の落ち着く低い声が聞こえてくる。"ただいま"と返してからぎゅうと抱きつく。すぅーと息を吸い込んで胸いっぱいに大好きな兄の香りで満たしてから晩御飯の準備をする。夜が近づくにつれて動くようになる兄は帰って来る頃にはお風呂や洗濯諸々終わらせてくれているので助かる。晩御飯の下準備を終えてから一緒にお風呂へと入る。少し広めに作ってもらった風呂場は2人が入っても大丈夫なぐらいで特に歳のいった兄弟だからという抵抗もなく仲良く洗いっこをする。そして晩御飯の支度があるのでいつも自分が先に上がってから兄が遅れて出てくる。ゆっくりと風呂に入ったあとの兄はさっきより肌がツヤツヤとして輝いているようにも見える。

    兄が皿の用意やご飯をよそうなど手伝ってくれるので朝より時間がかからずすぐに晩御飯が出来る。夜は向かい側に座っても問題ないので朝とは位置が違う。ここから見る美味しそうに自分の作ったご飯を食べてる兄を見るのがやっぱり一番好きかもしれない。食べ終わったら片付けて食後のお腹に優しい飲み物を飲みつつ今日あったことを報告しあってから寝室へと向かう。2人で寝巻きに着替えてから一緒にベッドへと入り"おやすみ"と言って眠りにつく。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator