見つかったシリーズに入れたかったのにクル先と3Bになってしまった話…「ほぅ。最近、何か変わったことでもあったのか?」
3ーBの錬金術の授業を担当していたクルーウェルは、目の前に差し出された宝石を眺めながらそれを提出した生徒に尋ねた。
「…えっ⁉︎ 何でわかるの? クルーウェル先生、コワすぎ〜」
透き通る青みの宝石を持ってきて、少々大袈裟に驚いて見せたのはケイト・ダイヤモンドだった。
この日の授業内容は『自分にとって価値のあると思う宝石』をひとつ錬成するというもの。
宝石には市場での価値に加え、石自体が持つパワーがある。石言葉などもそれに由来するものだ。それらを知らずとも、魔法はイマジネーションの世界。理想がはっきりとしていれば、宝石の方が反応を示し引き合わせられる場合もある。
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