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    rvR2EtMic

    雑多

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    MOURNINGデュラハンとスケルトンなイデケイの話輝石の国にある、とある家の者は揃って戦々恐々としていた。
    一年前、この家の前に黒黒とした闇に紛れるような馬に乗った首のない騎士が家の前に現れて『一年後、この家の者の魂をひとつ貰い受ける』と告げていった。
    その予告から一年が経とうとしているからだ。



    「…次は、この家か……何でこんな時代遅れなやり方で魂回収しないといけないんだか…もっとシステム化してよ…」

    鎧を身に付けて蒼く長い髪を揺らす男は、闇を切り裂くように何も無い空中から姿を現して地面に降り立った。しんと静まりかえった夜、鎧を纏う身体が動く度に金属音が響く。



    「蒼い、髪……?」
    「ヒィっ!!…あ、君この家の、人……え?」
    家の前に立っていた男は、暗闇に似つかわしくない晴れた日の夕焼けのような髪色をしていた。声をかけられた鎧の男は大袈裟に肩を揺らして驚いたが、振り向けば分かった。
    声をかけてきた彼は既に人ではないこと。

    「…この家の人の魂回収しに来たんだよね?君、“首なし騎士”でしょ?てゆーか何で首あるの?」
    「あ、あれは、伝説に合わせた演出と言いますか…いや待って、君こそもう人間じゃないでしょ?何してるの…?」

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    MOURNING💀♦️ワンドロ(名前)で書いたやつ『イデア・シュラウドさんのお宅はこちらでしょうか?』
    「あ、はいはーい。シュラウドです」
    ———僕が毎週のように利用している特急便の受け取りだったり。

    「はい、シュラウドでーす。……ほら、イデアくんに電話だよ〜」
    ———たまにかかってくるアズール氏とかからの電話応対とか。

    一緒に住み始めてからというもの、ケイト氏はシュラウドの名前を名乗りたがってる気がする。
    というか、宅配は仕方ないけど電話に勝手に出るのは止めてほしい。僕が無視して鳴り響かせてるのが悪いんですが。どうせ依頼の催促ですし…?
    納期には間に合う、大丈夫。毎回ほぼ同じような台詞を繰り返して通話を終えると、ソファで寛いでいる彼に問い掛ける。

    「…ねぇ、ケイト氏……君さぁ、シュラウド家の人間になりたいの?」
    「え?結婚しようってこと!?」
    「は?…いや、うん。それでいいや…」
    「あはは。……オレはいつでもいいよ。イデアくんとここで暮らすって決めた時にね、そうなってもいいって思ったんだ」
    さらっとプロポーズさせられたし、されてしまいましたが何なのこの子。そういうこと言わせるなら、少し格好つけさせてくれません?陽キャの考えてる 779