- 「誕生日に何が欲しい?」
ロナルドにとってこの質問はとても恐ろしくて避けたい質問の一つた。
幼い頃、誕生日が近づけるといつも兄から聞いた質問だった。一番古い記憶のロナルドは兄に新しい靴が欲しいと返した。そうしたら、誕生日が近づくほど吸血鬼退治人の兄の帰る時間が遅くなり、ロナルドが欲しいものもやすい文房具やアイス一つ、兄と妹と分けて食べるのが出来るお菓子みたいな素朴なものに変わっていて、一番最後に兄の質問に答えたのは「欲しいものはない」だった。
高校生の時は友達の半田とカメ谷からセロリの花束を誕生日のプレゼントとされて、悲鳴を上げた後、気絶したせいで、もうふたりからはプレゼントを受け取らないと誓った。
1740