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    FallngStar_V

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    ギリギリではありますが、犬見るくくんを当主、ご主人たちが住み込みで使用人として生活する、という架空の設定での小説、出来上がりました。
    なお、この小説は2話、3話と続けていきたいと思いますので、お名前を貸してくださるご主人の皆様は連絡いただきますようよろしくお願いいたします

    #るくのおやつ

    犬見家の一日(完成版)出演してくださったご主人の方々
    ・執事…兎希さん、いたるさん
    ・料理長…Ken-Gさん
    ・朝食準備担当…食堂(じきどう)さん
    ・添い寝担当…とっしーさん、かめっくすさん
    ・身の回り担当…ノームさん
    ・洗濯担当…タカキさん
    ・送迎運転手…蒼希

    (ご主人につきましては敬称略です)

    犬見家の一日は早い。当主であるるく様の起きる前から各々動き出す。
    るく様の身の回りのお世話をする、通称「ご主人's」は自らの生活の傍らで、交代でるく様の身の回りのお世話をし、当主であるるく様の配信活動をサポートしているのである。
    まだ陽が昇るか昇らないかの時間から、朝当番に当たっているご主人'sは朝の準備に取り掛かる。
    朝食担当班の食堂(じきどう)は早速ご主人'sのを含めた朝食作りに取り掛かる。ご主人'sのを含めると約10人分となるため作るだけでも大変だが、更にるく様の好き嫌いを把握した上で食べられるように調理を工夫する必要があるために時間がかかる。レシピは事前に調理長のKen-Gがマニュアル化しており、他のご主人'sが取り掛かっても質が落ち無いようになってきた。
    一方、身の回りを担当するノームは、今日るく様が着る服やお散歩に行く用の荷物の準備に取り掛かる。るく様がお散歩先でも恥をかかないように準備には抜かりない。
    ある程度準備が出来た頃に、朝当番のご主人'sと出稼ぎに出かけるご主人'sは一足先に朝食を摂る。ここで出稼ぎ組の一部は出勤し犬見家を経済的に支えるために今日も精を出す。
    朝当番組が朝食を食べ終えたのち、頃合を見計らってるく様を起こしに向かう。両隣には添い寝担当のとっしーとかめっくすがいるはずだが、例によって寝相がよろしくないるく様によって、深夜のうちにベッドから落とされたようだ。
    「ごしゅ~…おはよう~…」
    「おはよう、るくくん、お目覚めいかがですか?」
    「んん…眠いけど起きる…」
    「かしこまりました、朝ごはん出来てますよ」
    「今日の朝ごはんは誰が作ったの~?」
    「今日は食堂が作りましたよ」
    「おお~、じきどうさんのだし巻き卵は美味しんだよね~」
    本来このような邸宅の食事の場合、当主家族と使用人は別々に食事を取るのが普通であるが、犬見家では当主のるく様の御意向によりご主人‘sと一緒に食事をすることが決まりとなっている。現在この家には当主の家族はるく様一人であり、使用人といえども実質家族のような雰囲気になっている。るく様がどんな時も寂しくならないように、というご主人’sの意向もある。
    「「いただきま~す」」
    家にいる人が皆食堂に揃い朝食を摂る。ここで食事ついでに今日の予定を執事の兎希から伝えられる。朝の穏やかな一時はるく様やご主人‘sにとって一日の活力になっていて、るく様にとっても帰る場所を認識させてくれる時間になっている。
     朝食を摂り終わると各々持ち場に戻る。るく様はお散歩へ向かう準備をし玄関へ向かう。玄関では執事の兎希がお見送りする。このお見送りは執事にとって、るく様の身体的及び精神的体調を最終的に見極めたり、忘れ物の最終チェックを行ったりなど大切な仕事の一つだ。
    「るく様、いってらっしゃいませ」
    「うん!行ってくるよ」
    今日は休み前ということもあって元気そうである。執事もホッとしながらるく様を見送る。
     そして、るく様をお散歩先まで送迎するのは家付き運転手の蒼希の役割である。
    「じゃあまた、お散歩終わりが分かりましたら連絡ください、直ぐにお迎えに行きますので」
    「分かったよ、行ってくるね」
    蒼希はそのまま車の内装を営業仕様に直して個人タクシーとして仕事を始める。夕方るく様の呼び出しがあるまでタクシーの仕事をしながら家の買い出し等があれば雑用もこなす。

     一方、るく様を見送った犬見家では、在宅組がそれぞれ役割分担しながら家の用事を済ませていく。掃除・洗濯・炊事等を決められた当番に従って各々の用事の合間に片付けていく。
    この日洗濯担当のタカキは、洗濯物の数をメモして数えながら洗濯機に入れていた。以前、ご主人‘sが住み込みで手伝いだした当初、何故か洗濯に出したはずのるく様の下着類が干されるまでに無くなるという事件が頻発した。犯人はご主人’sとして住み込みだしたうちの一人で、ずっと洗濯担当を希望していたところから直ぐに疑われた。疑惑を解明しようとそのご主人の部屋に入った時、るく様の下着を鼻元に集めて深呼吸していたところだった。直ぐにそのご主人は永久追放処分となり、それ以降、家事の担当は日替わり交代制となり、洗濯物の数は出した数と選択して戻った数が合うように照合することが必須となったのだ。
     それでも、洗濯担当は人気の家事の一つで、洗濯室が密室であることからちょっと魔が差すらしい。
    「今日も洗濯物多いなぁ……るく様の洗濯物だ……」
    タカキは周りを見渡した、勿論誰もいない。
    「ちょっとだけ………今日もいい香りだな……」
    配信中にるく様の匂いは焼きたてのトーストの匂いがするという話で盛り上がったことがある。実際焼きたてパンの匂いとは言わないが、太陽の匂いがするのは間違いない。当の本人に言えば「成犬だよ~」と怒られるが、一日中日向を駆け回って遊んだ子犬のような匂いである。タカキは周りをもう一度見渡して、誰もいないところを確認したところでもう一度るく様の服の匂いをスンスンと嗅ぐ。
    「…タカキさーん、まだ洗濯間に合いますか~…ってまだ洗ってなかったんですか?」
    厨房から洗濯物を持ってきた食堂がランドリールームに入ろうとしたところで、タカキはハッと我に返り洗濯物を片付けだした。

     るく様の邸宅には内勤をメインとするご主人も何人かおり、るく様の生活をサポートしたり配信活動を側面から支えていたりしていた。あるご主人はイラストや機器のメンテナンスで、あるご主人はお金の管理などで支えていた。その中でもいたるは執事の片割れとして邸宅内の管理を担っている一方で、イラスト作成や配信機材のメンテナンス等でるく様の配信活動を裏から支えている。もう一人の執事である兎希と二人で物品の管理や健康管理などを分担している。

     夕方前になって再び邸宅内は慌ただしくなってきた。昼間に隣接する定食屋を取り仕切っていた料理長のKen-Gが帰宅し夕食の準備に取り掛かる。必要な食材については執事のいたるに連絡され、その他の日用品の補充を含めて外に出ている蒼希に伝わり、タクシー業務の合間を縫って買い出しを担う。その買い出しの商品が届き次第、Ken-Gを含めた食事担当で夕食の準備を行う。るく様の配信に間に合うように準備を整えないとならない。また、各々の生活リズムに合わせて夕食は半分バイキングスタイルにしている。長年修行していただけあってKen-Gの料理はるく様だけでなくご主人‘sにも好評である。隣接する定食屋は昼間のみの営業なのに雑誌に取り上げられるほど有名である。お店の売上が犬見家の財政を大きく支えている。
     一方、蒼希のお迎えによって帰宅したるく様は着替えの後一旦配信準備に入る。配信がお休みの日は夕食を食べたあと、今後の配信に向けた作業を行うなど自身の配信活動に注力する。とはいえ、朝食同様夕食も邸宅内に揃うご主人‘sと一緒に食事を摂る。少しでもご主人達とは顔を合わせておきたいという当主の意思が反映されている。
    「「今日もお疲れ様でした~、いただきま~す」」
    料理長のKen-Gが作った料理、出来るだけるく様の好き嫌いを考慮しつつ、苦手を克服できるような調理の工夫がされている。実は今日のクリームシチューに使われている肉団子、実はブロッコリーのつぼみの部分が細かくされて練り込まれている。時々その工夫を見抜いてるく様から指摘されることがあるのだが……
    「Ken-Gさん、今日のクリームシチュー、とても美味しいね」
    るく様は微笑みながら食べ進めた。
    (今日は上手くいったようだな…)
    Ken-Gは心の中でガッツポーズした。

     食後、るく様の配信が始まる頃になるとご主人‘sも片付けや作業の手を止めて各々のスタイルでるく様の配信を見守る。あるご主人は自室で、あるご主人はVRチャットにログインして、あるご主人は何人かで集まって大画面で、好きなスタイルで配信を見守る。その時だけは邸宅内は異様な静けさになる。ご主人’sの想いはただ一つ
    「るく様の配信活動が末永く続くように支える」
    であり、そのために動くのがご主人‘sとして住み込むための第一条件となっている。それもあってるく様の配信時間中だけはすべての時が一点に集中するかの如く物事の動きが一旦全て止まる。
     配信終了後はるく様にとってのプライベート時間となる。と同時にご主人‘sにとっても各々の作業や用事を済ませる時間となる。
    「るく様、お風呂の準備が整っております」
    「ありがとう、すぐに入っちゃうね」
    執事のいたるに声かけられて、配信器具を片付けたるく様はお風呂に向かう。勿論、着替えの準備は既にいたるによって準備されている。その間に食器の片付けをするご主人、明日のるく様の身の回りの準備をするご主人、そして添い寝担当するご主人などに分かれて色々と作業が進む。と同時に、るく様の後のお風呂に誰が入るかという静かな戦争も始まる。ご主人‘sの中ではるく様が入ったお風呂の残り湯を「るく汁」と称して、ご利益がある物として当主には密かに崇められていた。そのため暗黙の了解でお風呂を入るのは毎日るく様が一番であり、その直後に入る人はその時点で用事を済ませて手が空いている人が(後ろが詰まるので)速やかに入る、但し、連続して「るく汁」を享受するのは禁止とする、順番を争うのは禁止する、という紳士協定を結んでいた。この日はたまたま食後の片付けが早く済んだノームがその権利を掴むことができた。

     その後、ご主人達も各々のタイミングで入浴を済ませると時間は深夜になる。勿論、仕事の関係で夜勤をしているご主人もいるのだが、大概のご主人はるく様とのゆったりとした時を過ごせる貴重な時間となる。特に今日は金曜日、明日はるく様もお休み、いつもより少しるく様の気分も高揚しているようだ。
    「ご~しゅ~、今日はみんなで遊ぼうかぁ~」
    「おお!!望むところだ!!」
    「テトリスが良いかな?それともやっぱりスプラにしようかな?」
    おもむろにご主人‘sがゲーム機を手に取り、遊ぶ準備を始める。この時がご主人’sにとって一番の楽しい時である。このるく様の笑顔があるからご主人‘sもどんな困難にも立ち向かえるし、るく様を支えようと必死になれる。これはご主人’sの共通認識である。

    そして、わいわいと賑やかに…犬見家の夜は更けていく。
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    DONEギリギリではありますが、犬見るくくんを当主、ご主人たちが住み込みで使用人として生活する、という架空の設定での小説、出来上がりました。
    なお、この小説は2話、3話と続けていきたいと思いますので、お名前を貸してくださるご主人の皆様は連絡いただきますようよろしくお願いいたします
    犬見家の一日(完成版)出演してくださったご主人の方々
    ・執事…兎希さん、いたるさん
    ・料理長…Ken-Gさん
    ・朝食準備担当…食堂(じきどう)さん
    ・添い寝担当…とっしーさん、かめっくすさん
    ・身の回り担当…ノームさん
    ・洗濯担当…タカキさん
    ・送迎運転手…蒼希

    (ご主人につきましては敬称略です)

    犬見家の一日は早い。当主であるるく様の起きる前から各々動き出す。
    るく様の身の回りのお世話をする、通称「ご主人's」は自らの生活の傍らで、交代でるく様の身の回りのお世話をし、当主であるるく様の配信活動をサポートしているのである。
    まだ陽が昇るか昇らないかの時間から、朝当番に当たっているご主人'sは朝の準備に取り掛かる。
    朝食担当班の食堂(じきどう)は早速ご主人'sのを含めた朝食作りに取り掛かる。ご主人'sのを含めると約10人分となるため作るだけでも大変だが、更にるく様の好き嫌いを把握した上で食べられるように調理を工夫する必要があるために時間がかかる。レシピは事前に調理長のKen-Gがマニュアル化しており、他のご主人'sが取り掛かっても質が落ち無いようになってきた。
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    PROGRESS #るくのおやつ
    犬見るく3周年を機に小説の執筆を本格的に行ってきましたが、本人多忙につき完成が間に合いませんでしたので、ここに予告編として掲載します。
    本編が完成しましたらポイピクにて掲載する予定です。(目標は8月の誕生日までには…)
    また、この小説に名前を出していいよというご主人がいましたら、XのDMまたはDiscordにてご連絡をお願いいたします。配役希望などあれば一緒に連絡くださいませ。
    犬見家の一日(予告版)(ご主人’sについては敬称略)

     犬見家の一日は早い。当主であるるく様の起きる前から各々動き出す。
     るく様の身の回りのお世話をする、通称「ご主人's」は自らの生活の傍らで、交代でるく様の身の回りのお世話をし、当主であるるく様の配信活動をサポートしているのである。

     まだ陽が昇るか昇らないかの時間から、朝当番に当たっているご主人'sは朝の準備に取り掛かる。
     朝食担当班の○○は早速ご主人'sのを含めた朝食作りに取り掛かる。ご主人'sのを含めると約10人分となるため作るだけでも大変だが、更にるく様の好き嫌いを把握した上で食べられるように調理を工夫する必要があるために時間がかかる。レシピは事前に調理長のKen-Gがマニュアル化しており、他のご主人'sが取り掛かっても質が落ち無いようになってきた。
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    犬見るく3周年を機に小説の執筆を本格的に行ってきましたが、本人多忙につき完成が間に合いませんでしたので、ここに予告編として掲載します。
    本編が完成しましたらポイピクにて掲載する予定です。(目標は8月の誕生日までには…)
    また、この小説に名前を出していいよというご主人がいましたら、XのDMまたはDiscordにてご連絡をお願いいたします。配役希望などあれば一緒に連絡くださいませ。
    犬見家の一日(予告版)(ご主人’sについては敬称略)

     犬見家の一日は早い。当主であるるく様の起きる前から各々動き出す。
     るく様の身の回りのお世話をする、通称「ご主人's」は自らの生活の傍らで、交代でるく様の身の回りのお世話をし、当主であるるく様の配信活動をサポートしているのである。

     まだ陽が昇るか昇らないかの時間から、朝当番に当たっているご主人'sは朝の準備に取り掛かる。
     朝食担当班の○○は早速ご主人'sのを含めた朝食作りに取り掛かる。ご主人'sのを含めると約10人分となるため作るだけでも大変だが、更にるく様の好き嫌いを把握した上で食べられるように調理を工夫する必要があるために時間がかかる。レシピは事前に調理長のKen-Gがマニュアル化しており、他のご主人'sが取り掛かっても質が落ち無いようになってきた。
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    DONEギリギリではありますが、犬見るくくんを当主、ご主人たちが住み込みで使用人として生活する、という架空の設定での小説、出来上がりました。
    なお、この小説は2話、3話と続けていきたいと思いますので、お名前を貸してくださるご主人の皆様は連絡いただきますようよろしくお願いいたします
    犬見家の一日(完成版)出演してくださったご主人の方々
    ・執事…兎希さん、いたるさん
    ・料理長…Ken-Gさん
    ・朝食準備担当…食堂(じきどう)さん
    ・添い寝担当…とっしーさん、かめっくすさん
    ・身の回り担当…ノームさん
    ・洗濯担当…タカキさん
    ・送迎運転手…蒼希

    (ご主人につきましては敬称略です)

    犬見家の一日は早い。当主であるるく様の起きる前から各々動き出す。
    るく様の身の回りのお世話をする、通称「ご主人's」は自らの生活の傍らで、交代でるく様の身の回りのお世話をし、当主であるるく様の配信活動をサポートしているのである。
    まだ陽が昇るか昇らないかの時間から、朝当番に当たっているご主人'sは朝の準備に取り掛かる。
    朝食担当班の食堂(じきどう)は早速ご主人'sのを含めた朝食作りに取り掛かる。ご主人'sのを含めると約10人分となるため作るだけでも大変だが、更にるく様の好き嫌いを把握した上で食べられるように調理を工夫する必要があるために時間がかかる。レシピは事前に調理長のKen-Gがマニュアル化しており、他のご主人'sが取り掛かっても質が落ち無いようになってきた。
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