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    meepoJlo

    @meepoJlo

    呪術の狗🍙棘 夢小説をこそこそ書いています。

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    meepoJlo

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    キスローテーブルにもたれ掛かって、机に突っ伏して項垂れている。
    前を向けば、向かい側に座る狗巻先輩。


    暇だなぁ、と。
    告げる事が出来ないのは、唯が勝手に狗巻先輩の部屋に着いて来ただけだから。


    先週、長期の任務から帰宅した先輩は。
    怪我もなく元気そうでほっとしたけれど、座学の課題が溜まっているらしい。
    彼の前に広がっているのは、2年生の数学の教科書とノート。1年生の私にはあまりよくわからない数式やらが並んでいて、見ているだけで眠くなる。
    課題が残っていると聞いたけれど、何となく授業の終わりに部屋に着いて来た。

    何となく、
    一緒にいたくて。

    お菓子を食べたり本を読んだり。色々静かにしていたけれど。
    やる事もなく手持ち無沙汰で、机に突っ伏して課題に取り組む狗巻先輩を見ていた。

    相変わらず長い睫毛にサラサラの髪が羨ましい。制服は早々に脱ぎ捨ててラフなTシャツ、今日はマスクもせずにシャープペンシルを黙々と動かしている。でも時々止まったりもする。


    構ってほしいとは、言えないけれど。

    不意に、狗巻先輩が顔を上げる。
    机で項垂れる唯を見た。
    目が合えば。

    「ツナマヨ」

    小首を傾げてから、唯の体勢を真似て机に伏せた。その顔が柔らかく笑う。

    「いくら〜」

    狗巻先輩が机に伏せたまま、シャーペンを持たない方の手を伸ばして人差し指を立てる。少しごつごつしているけれど、男の人にしては白くて細く長い先輩の指。
    つんっと唯の唇に触れた。
    そっと唇を撫でたかと思うと、それを自分の口元に持って行く。狗巻先輩はその指先の腹に唇を寄せて、小さくちゅっと音を立てて、わざとらしく笑う。

    「……?!」

    一瞬の、出来事だったけれど。

    唯は何も言えずに、耳まで真っ赤になってしまう。頭を抱えるように机の上に蹲った。
    急に心拍数が上がる。

    「狗巻先輩…からかってます…?」

    顔を上げずに呟くと、頭上では微かにカサカサとシャーペンが紙に動く音が聞こえた。
    ツンツンと頭をつつかれる。

    「ツナツナ」

    その声に目線だけ上げて狗巻先輩の方を見ると、シャーペンでノートの端を指し示す。


    “ つづきはあとでしてあげるね ”


    また真っ赤になる唯を見て、狗巻先輩は笑っていた。






    End***

















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