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    meepoJlo

    @meepoJlo

    呪術の狗🍙棘 夢小説をこそこそ書いています。

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    課題なんでこうなるんだ。

    と、頭を抱えながら目の前の数式に取り組む。

    昨日昼過ぎに長期出張の任務から戻って来て今日登校してみたら、課題の山。ちょうど座学のテストの時期と被っていたからか、タイミングが悪い…。


    唯は数式から目を離して背中を伸ばす。
    果たして数式は呪術師になった時に役に立つものなのか?一般企業に勤めるなら必要になるのか?



    シャーペンをローテーブルに置いて、背中にあるベッドにもたれ掛かる。頭をベッドに預けて天井を見上げた。唯の頭上には、棘の足がある。うつ伏せに寝転がってスマホを触り、膝から下を持ち上げたり、下ろしたり。
    動画でもみているんだろうか、とチラリとその頭を見るが、反応はない。

    「…暇だなぁ」

    と、小さく口の中で呟く。

    否、いやいや、全然暇じゃないんだけどさ。


    唯はもう一度伸びをして、ローテーブルに突っ伏した。目の前には、教科書の数学の問題が映る。
    何気なく目を閉じると、ベッドが軋む音が聞こえた。足が地面に落ちる音と共に、唯の横に人が来る気配。

    「ツナマヨ」

    頭の上に、棘の手がぽんと乗る。唯のそれより少し大きな男性の手。
    ぽんぽんっと、軽く叩かれる。
    動かずにいると、もう一度、今度は優しく唯の頭を撫でた。

    「ツナ」

    そのままの体制で振り返ると。

    「……?‼︎」

    想像より遥かに近い距離に棘の顔があった。
    綺麗な瞳が真っ直ぐに唯を見る。
    唯が口を開くよりも早く、棘がその口を塞ぐ。ちゅ、と軽いリップ音が響いて、唯の心臓が跳ね上がった。

    驚いて身体を起こし少し離れると、棘の顔がニヤリと悪戯に笑うのが見えた。

    棘は唯との距離を更に詰めて、その耳元を捉える。唯の両手を掴んで固定すると、ふっとその耳に息を吹きかけた。
    背中がぞわりとする。

    「……っ!…くすぐった…いっ」

    恥ずかしくて真っ赤になる顔を棘から逸らして逃げれば、棘は離すまいと両手をぎゅっと握って、更に耳元を狙う。
    ふーっと、もう一度繰り返されると、びくりと体が反応した。

    「…ちが…っ!くすぐった…、いっ、てば…!」

    棘は何も言わずに、唯の耳に軽く噛み付く。

    「…ん、や、だって…っ」

    そのまま倒れ込むと、両の手は床に縫い付けられて、いよいよ抵抗も出来なくなった。ただ一つ自由になる足をじたばた動かして見るが、微動だにしない。
    笑う棘は何だかとても楽しそうだ。

    「ツナマヨ」

    唯の耳にもう一度息を吹きかけて、掠れた声で呟く。その耳元に、口元に、首筋に、ゆっくりと棘の唇が触れていく。
    くすぐったい、けれど、それはーー。



    唯もぎゅっと棘の手を握った。


    足がローテーブルの足に軽く触れて、カシャンとシャーペンが落ちりる音が聞こえた。

    課題は後から手伝ってもらおう。







    End***





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