放課後の待ち合わせ金曜日の放課後。
ホームルームも終わりクラスメイトたちは帰る準備をしながら、この後どうするだとか、明日の休みをどう過ごすかの話をしている。
『明日迎えに行くから学校で待ってろ』
私は幼馴染の蘭から届いていたメッセージを見返しながら急いで帰り支度を進めていた。
少しでも遅れると知らない女に囲まれるから早くしろとつい最近叱らればかりだ。
下駄箱に向かっている途中、ちょっといい?と廊下の角から3年の先輩達が数人出てきて呼び止められた。
話したことはないが学校の中でも派手なグループの人たちだろう。着崩した制服にバッチリなメイク、長いネイルで自信に満ち溢れたような人たちだ。
「話あるんだけど…こっち来て」
嫌だ、と言える雰囲気ではなく仕方なく指示に従うしかなかった。
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