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    27don

    R18作品は高校生含む18歳以下の閲覧はご遠慮クダサイですよ。

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    POIPOI 18

    27don

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    面影。
    獄→→→→→→→→|越えられない壁|←←←←←←←←←寂⇚⇚⇚⇚⇚⇚⇚⇚⇚⇚独 一方通行な独寂(やんわりR18)です。久しぶりに獄と再会したあとの夜のおはなし。

    深夜。

    日を跨いでようやっと家に着くと、先生から着信があった。ひふみはとうに仕事に行き、俺はすぐにでも寝たいくらいの真夜中。
    こんな時間に先生が電話をよこすなんてと、慌てて受話器のマークをタップする。

    「独歩くん、悪いんだけど……」

    ひどく落ち込んだ声に慌てて居場所を聞き出し、歌舞伎町の公園に走る。
    先生は街灯のあたらない暗いベンチに座っていて、まるでドラマの登場人物みたいに背中を丸め、両手で顔を覆っていた。

    「先生、お待たせして申し訳ありません」

    ふと顔を上げた先生は暗がりでもわかるほど泣き腫らした目をしていて、俺は衝撃で膝から崩れ落ちそうになった。

    失恋だ、これは。

    瞬間、身体中が驚きと怒りで爆発しそうになる。
    誰が、なんで、いつ、いつのまに、誰と、俺ら以外に? どうして、何が。
    脳みそが急旋回して目が回る。

    何も言えずに手を出すと、先生は俺の手を握ったけどベンチからは立ち上がらなかった。

    帰りたくない。

    先生は小さな小さな声で呟いた。


    -------------------------------------------------------------


    「……ッ…ンンッ…」
    「声、我慢しないでください…」

    先生はふるふると首を振り、親指の付け根をキリと噛んだ。治らない傷から、また血がにじむ。

    ベッドにも行かず下を脱がしただけで、壁に押し付け立ったまま後ろから突き上げる。長い髪が左右に分かれ、紫色のカーテンから腰だけ突き出してるみたいだ。先生とするのは初めてじゃない。疲れ切った俺は衝動を抑えきれなくて、先生は構わないよと言ってくれて。それで。

    息を詰め、声を殺し。

    誘えば応えてくれる。
    けど、これを身体の繋がりと言えるだろうか。
    手を噛む隙間から指を入れ、歯をこじ開け、舌を摘まむ。

    「奥歯を噛み締めないで下さい…」
    「…ひ、ん…っ…」

    指を抜けば、甘く吐息を漏らす。

    「…独歩…くん…」

    服の裾から手を差し入れ、胸の突起に触れればぷつりと立ち、逃げるように身を捩った。

    「はっ、あ…んん…」
    「…ッ、いまの声、わざと、ですよね」

    ほとんど泣きそうな自分の声が情けないないほどで、振り向いた先生はもっと泣きそうな顔で。

    先生はゆっくりと繋がりを抜いて俺に向かい合い、するすると服を脱ぎ捨てた。俺の手を取り、先生の背中にまわす。なんて細い。先生の背中。

    そうだ、いつも一方的で焦っていて、服なんか全部脱がせたことなかった。

    初めて目の当たりにする先生の裸身、滑る素肌が全身を甘く痺れさせ、くらり目眩とともに崩れ落ちる。

    心配そうに見下ろす空色の瞳に手を伸ばすと、俺の手を取りそっと床に押し当てた。腕はまるで重しをつけられたみたいで、床に張り付いたまま動かせず、ただ見上げるまま。

    逆光の影を落とした先生はまるで別人のようで、ためらうことなく俺に跨り、慣れた手つきで俺を支え、すんなりと受け入れた。

    …繋がりたいと思いながら、本当に触れるのが怖かった。
    本当は俺だけじゃないって、知りたくなかった。

    下唇を噛み、波打つ腰が追い立てる。
    色濃さを増す瞳。

    こんな先生を、知りたくなかった。

    堪えるように身体を震わせ、切なげに睫毛を伏せ、ゆるゆると腰を打つ。

    「…ン…ッ…」

    押し殺した声も息苦しいほど悩ましくて。


    どうして

    嫌だ

    いやだ、

    こんな……っ


    「……っせ……先生!!」


    貼りついた腕を引き剥して起き上がり、馬乗りに跨ったままの彼を強く抱く。


    「…ぐッ…ぅうッ!!」


    思いもせず深々と突き上がり、腕の中の彼がびくりと跳ねあがった。初めて漏れ聞く声にふつふつと滾る想いが、どろどろと渦巻く想いが湧きあがり、ないまぜになって溢れ出す。


    逃がさない、絶対に。

    足をへし折り、首を鎖で括ってでも。

    置いて行かないで。

    地面に這いつくばったままの俺を。



    向い合せで抱き合ったまま、なすがままの先生を突き上げる。

    「…んんっ…んんぅッ……くッ!! ぁっん…ッッ!!」

    震える唇から洩れる声が、体中を溶かしていく。

    肩に乗っただけの指先に力が籠り、先生は感覚を追うように俺にあわせて腰を揺らした。

    「独歩くんっ…、もっ…ああ、もう…あぁ…」
    「だめです、まだ、もっと…」

    背中を支え先生を床に横たえる。
    髪を冷たい床に散らし。
    膝を担ぎ、自分のそれが飲み込まれるさまを眺めながらゆっくりと体重を乗せる。

    「うあ…あ、あぁ…」


    根元まで埋めると、切なげに呻き、乱れた髪が額に張りついた。

    「気持ちいいですか?」
    「………」

    上服をたくし上げ、片手でそっと胸を摘む。

    「…ひッ」

    小さい声と、きゅう、と締めつけと。

    「今日、感じてんるんですね…」

    少し強めに抓り、くするぐるように撫でるたび、びくびくと腰が跳ねあがる。

    ゆっくりと腰を動かしながら下腹部に手を伸ばし、やんわりと形を成したそれに指を絡める。


    「うぁッ! は、ああぁッ」
    「…先生の声、やっと聞けました」
    「…いけない、独歩くん、こんなこと…っ」


    いっそう硬くなったそれを上下に擦り、強く短く腰を打ちつける。
    震える身体が、脈打つ肉が、彼の昂ぶりを伝えて。

    「…先生の、なか…すごい、あつくて、やわらかくて…」

    …とけてしまいそうです


    耳元で囁き、そのまま齧りつく。


    「…よしてくれっ!」


    耳孔に下を突き入れ、じゅるじゅると水音を立てると、とうとう逃げ出そうと身を捩った。


    「…すまない独歩くん、やはり、こんな関係はよくないことだった」
    「どうしてですか」
    「…私は、君の気持ちを利用して…君なら、きっと、来てくれると…」
    「構いません」
    「……ッ!!」

    膝を折り体重を乗せ深く穿つ。
    突くたびに漏れる小さな声が、すごく甘くて、腰つきだってだんだんヤラしくなって。押し返すみたいなそこも、呑み込むみたいにひくひくして。

    「感じてるんですね、先生…他の男に抱かれて、感じてるから…罪悪感なんて…今更…」
    「違…」

    伏せた瞳が悲しげに揺れる。
    ……違和感。
    甘えるみたいに繋がりがきゅうんと俺を締め付けた。

    そうか、もしかして。

    「先生、その、今日お会いした方と…何も無いんですか?!」
    「……」

    先生の頬がさっと赤くなり、悲しげに目を伏せた。答えを聞くまでもなく。
    かわりに、彼の中の俺がぐんと張るのを感じる。

    「くぅッ…!!」

    確か旧友に会うと言っていた。旧友、疑いもしなかったが、先生が想い焦がれていたのは間違い無さそうだ。

    「…あ、ああ、そう、なん、ですね……だから、僕を…」
    「すまなかった、本当に。だから、もう、終わりにしよう」

    ますます泣きそうな顔を隠そうとする腕を取る。背けた横顔を見れば、ふつふつと湧き立つ衝動が。

    「先生、僕だけじゃないんですか? 頼まれれば誰にでも許してきたんですか? …その、彼の代わりに」

    ゆっくり引き抜き、勢いよく打ちつけると、抑えきれない甘やかな悲鳴。

    「ぁあッ! ちが、いまは、あぁッ……ぽ、くん、独歩くんだけで…っぁあああッ!!」

    止められない。

    抱き合い二人ただ夢中で身体を貪り合う。
    突き上げるほど、締めつけるほどに混じり、溶け合い、溺れていく。

    「うあぁッ…ぽ、くんっ…!! やっ……ッ…いや…」

    身体を返し、四ツン這いに腰を上げ、後ろから容赦なく突き。肉打つ音と先生の啜り泣く声が部屋に響く。

    「っぽくんっ! …、め、ああっ あ、ああーっ!!」
    「だめなものですか、僕が欲しかったんでしょう? 欲しくて、欲しくて、めちゃくちゃにされたくて、僕に電話したんですよねッ!!」
    「…ちが…ちが……あぁ……うぁ……」

    すっかり息を上げ、肌を全て汗で濡らし、細い指が縋る何かを探すみたいに床を掻く。

    「…イキたいですか?」
    「……………」
    「僕が欲しいと…言ってください…」
    「………ッ!!」

    猛りを引き抜き、裏返した身体をふたたび返し、追い詰められた彼を見下ろす。

    いきり立つ裏切りの証に唇を寄せ、露を垂らし震える先に舌を伸ばし…

    「……やめてくれッ!!!」

    膝を丸め、身を捩り、逃れようと這う背中を抱き締める。

    「やめません。やめられる訳がない。僕は、あなたを…」

    「…独歩くん、許してくれ、私は……っ」

    「構いません。あなたが誰を想おうと。僕はあなたを愛しているっ!」

    「…独歩くん…すまない…独歩くん…」

    力なく首を振る彼を抑えつけ、ふたたび猛りを突き刺し。

    「っ、うぁぁぁあッ!!」

    腰を抱き、激しく穿つ。
    ただ、奥へ奥へと叩きつける。

    泣きながら許しを乞う彼に、今だけでも俺のものになって欲しいと言ってしまえば。
    言えない、代わりに刻み込む。
    その身体に、俺を。

    「あぁッ…、あ、あぁ…」
    「すごい…先生、こんなに、凄い身体が熱くてっ…! ああ、僕今初めてあなたを抱いてるって実感してます…っ」
    「もう……も……っ……て……」

    声が、途切れ途切れに、わななき、終わりが近いことを告げる。

    「…………とや、………あぁ………ッ………」

    熱い迸りが腹に飛び、ギリっとキツい締め付けが。

    「…ああ…あ……」

    ふるふると震える背中を抱き長い絶頂を導く。
    濡れた瞳が羞恥と後悔とで潤み霞み、はたりと瞼が落ちた。

    「…先生…好き……すき、です……」

    髪をくしゃくしゃに撫で、もっと強く抱く。
    耳元で囁きながら、ぐったりと力ない身体をベッドに運び横たえた。

    聞こえてるか、わからないけど。

    「好きです。寂雷先生」


    意識の薄い先生の両足を肩で担ぎ、ふたたびゆっくりと抜き差しをはじめる。力の抜けたすんなりと俺を受け入れてくれた。

    「………ん………ぅ………ぁぁあ………」

    ひくり、と飲み込むような蠢きは。

    「……ひと……や……」

    …なんて…なんて甘い声…

    「…ああ……んんぅ………はっ、あ、んん…と…やぁ……」

    誘われるままに腰を揺らし。
    無意識でやわらかく包みこむそこはあったかくて、どこまでも甘えるような泣き声に骨まで溶かされそうなほど…

    「先生…寂雷、先生……」
    「んん…あ…はぅん……あぁッ……」

    腕が、背中に伸びて、触れた途端にびくりと夢から覚めて。

    「………ッ!」
    「……いい夢でしたか?」
    「…あ……ぁ……」
    「もっと、もっと聞かせてください。あなたの、甘い夢を」

    急に押し返すそこを無理矢理こじ開け、深々と犯す。

    「…そんなに抱かれたいのに。ははっ、あんまりじゃないですか。知ってるんですか? そいつ、あなたが僕に抱かれてるって」

    「………………ぅッ…」

    「いや、知らないんでしょうね。きっと先生に想われてることも、年下の営業マンをお情けで抱かせていることも。いいですよ、もう、それでいいです。そいつの名前呼んでください。代わりだってお情けだってなんだっていいです」
    「………っ」
    「好きです、先生、愛してます。僕なんかで恐縮ですが……本気なんです。ねえ、僕だって、あんまりじゃないですか」
    「……独歩…くん…」

    答える前に唇を塞ぎ舌を絡め取る。
    おずおずと応えた先生の舌を、強く吸い上げ、深く深く口づけた。

    もう何も言わない彼を、ただ、甘い悲鳴をあげる彼を、追い上げ、揺すり、穿つ。

    行き場を求めていた腕が、足が、瞳が、縋るように絡む。

    嬉しくて。

    もっと、欲しい、もっと、知りたい、今は。
    乱し尽して、俺しか知らない先生を、もっと知りたい。

    先生はンン、と切なげに声を漏らし、いつの間にか勃ちあがったそれを揺らしながら、クイと腰を上げた。

    「…っぽ…くん…… あぁ……どっぽ……くん…」
    「…は、い…? ッ、あ、ここ、あの、よ、よいかんじでありましょうか?!」

    眼の縁まで真っ赤に染めて、先生はこくりと小さく頷いた。

    「はっ…はい!!! では、こんな、かんじで……」
    「っ!!! ふぁ、あぁん…っ」
    「あぁ、ちくしょう…好きだ……っ!!!」

    思わず漏れた本音にしまったと思う間もなく先生がかっと顔から火を吹いた。
    イイ、っていったソコを掻き回せば、もう甘い悲鳴は俺のもので。

    「…ひぃあぁッ!! あッ!! どっぽくんッ! どっぽくんッ!!」 

    すっかりとろけて甘え縋る彼に、一気に昂ぶりが進む。

    「……っ!! っぽくん、激しっ…」
    「先生、ぼく、イキそうです…もっ…」
    「…きて、……どっぽくん、ほしい、きみが……」
    「ッ!! 先生!!!」

    夢中で昂ぶりを打ちつければ、本当に苦しいのかぼろぼろと涙をこぼし、それでも必死に縋りつき、ぎゅうぎゅうと中を締めてくれた。

    「…っぽくん…もう……」
    「先生……ぼくも……」

    彼が仰け反り、二度目を放つのと同時に、俺も中で果て。と、最奥に注ぎ込まれる熱い迸りに弾かれたように身体が強張り、甘い悲鳴が上がった。
    痙攣するみたいにがたがた震える身体を抱きしめる。
    ほんとに俺を感じてくれたんだって、嬉しくて。

    力を失った自分のそれをゆっくりと抜き、放った液がとろりと溢れるさまをぼんやりと眺める。
    互いの精液と愛欲にまみれた彼を。
    もう一度抱きしめる。

    嫌だ。

    終わりたくない。離したくない。

    「…せん…寂雷さん、僕を、置いて行かないでください」

    先生はぼんやりと焦点の定まらないまま、ゆっくり俺を抱き返し、子どもをあやすみたいに髪を撫でてくれた。
    視線が脱いだ服の上で止まる。嫌だ。帰りたくない。このまま、ずっと…

    「俺を置いて行かないで…」

    情けないほど泣きそうな声で。
    見返す彼はもっと泣きそうで。

    「…君を愛することができたなら、私はどれだけ幸せだろう」

    絶望。

    こんなにも頑な想いがあるだろうか。
    いや、ある。

    「それでも、待ちます。僕は。あなたの気持ちが疲れ果てたとき、僕は必ず側にいますから。だから」


    あなたの道に着いていく。どこまでも。
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