黄飛虎と一緒にパンケーキ作る(そして黒猫パンケーキ歌わせる)話② 立香はまず、ボウルに牛乳と卵を入れた。立香はいつも、混ぜた後でミックス粉を入れる作り方にしている。
立香が先に泡立て器でかき混ぜ、黄飛虎も同じように材料を入れ、それに続く。
「ある程度混ぜ終わったら、ミックス粉を入れてください。」
立香がミックス粉を入れ、かき混ぜる。
「こうか?」
立香はパンケーキを何度も作ったことがあるため、軽快な動きでシャカシャカと、泡立て器を回す。
しかし、黄飛虎はまるで重い泥を混ぜるかのように、手の動きが鈍い。
「むう・・・。」
「慌てなくていいよ。ゆっくりでも・・・。」
と、立香は手を止めた。
同じサイズのボウルを持っているのに、黄飛虎が持っていると、小さく見える。おそらく、彼の体格が立香よりはるかに大きいからだろう。現に、立香の頭が彼の肩にあたりそうなのだ。
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