ミニスカサンタ着てくれる人先生「お前が俺を好いているのはわかっている。リクエストを聞くとも言った。だがこれはどうかと思うぞ。本来こういった物は俺のようなガタイの良い男が着るものではない」
好いている、というのは彼らしく奥ゆかしい表現である。要は、これでお前は興奮するのかと聞いているのである。
ホテルのバスルームにて、手渡された衣服を広げて難色を示す神代に富永は飄々と答えた。
「わかっている、本当にそうかなぁ。俺は大丈夫だと思うからお願いしたわけですが、しかしあなたが不安に思う気持ちもわからなくは無いです。そこで、これです」
富永は足元に用意しておいた紙袋を手渡した。神代は広げていた真っ赤なワンピースを小脇に抱え、受け取った紙袋を覗き込む。
1751